滴滴集: 歌集

著者 :
  • 短歌研究社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 2
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885518768

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • その時々の思いを滴のように詠みあげた歌集で、まとめて読むと日常と意識の流れのようなものが浮かびあがって面白い。「まばたきの間のごとく美空ひばりなき十三年は過ぎたりしおもふ」「日本の河馬の六割に血をのこし「重吉」死せり重吉あはれ」「石川さゆり「船頭小唄」にききほれし数十秒がこの日のすべて」「芝桜をカラス飛び立てり ややありて日本の黒い足も飛び立つ」「職員会議の席かたすみにおもひをり晒されし江藤新平の首を」「和風喫茶に白玉だんご食うてゐつ男の孤独かくもまどかに」「日直の一日しづかにわれは居りふたたびは来ぬ夏雲のまど」「教室に入らずこのまままつすぐに廊下を過ぎてゆけるものならば」

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1947年宮城県生まれ。1972年東北大学理学部大学院修了。学生時代より短歌をはじめ、歌集に『バルサの翼』(現代歌人協会賞)、『廃駅』、『日々の思い出』、『草の庭』(寺山修司短歌賞)、『静物』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『滴滴集』(斎藤茂吉短歌文学賞)、『時のめぐりに』(迢空賞)、『山鳩集』(小野市詩歌文学賞)など。評論エッセイ集に『茂吉を読む─五十代五歌集』(前川佐美雄賞)、『うたの動物記』(日本エッセイスト・クラブ賞)など。平成25年度紫綬褒章受章。現在、読売新聞歌壇ほか選者。仙台文学館館長。

「2015年 『石川啄木の百首』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池光の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×