児童図書館の先駆者たち――アメリカ・日本 (TCLブックレット 「こどもとしょかん」評論シリーズ)

  • 東京子ども図書館
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885692291

作品紹介・あらすじ

―子どものための図書館はこうして始まった―
東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」バックナンバーより、日米児童図書館の黎明期に関する評論2編を収載。
・アメリカ児童図書館の先達 張替惠子
19世紀末~20世紀初頭はアメリカ公共図書館児童サービスの発展期だった。これを支えたのは高等教育を受け社会進出した女性図書館員たち。中でも抜きん出た活躍をした2人に焦点を当てる。
・日本児童図書館の黎明期 内藤直子、加藤節子
明治時代初めに、欧米視察や留学を機に近代的な図書館活動や理念にふれ、日本の児童サービスを推し進めた男性3人を取りあげる。
子どもに本を手渡すことに情熱を傾けた、先駆者たちの精神にふれる一冊。
巻末に当館所蔵の関連文献の一覧付き。

子どものための図書館は、いつ、どのようにして始まったのでしょう。このことを探るために、東京子ども図書館では今から二十五年ほど前、職員研修の一端として、日米の文献資料を読み合う機会をもちました。その成果は機関誌「こどもとしょかん」77号と78号の評論で発表しました。
その後、「子どもの図書館講座」や「初級研修プログラム」などで、児童図書館サービスの発展について講義することが度々あり、評論コピーも参考資料にあげてきました。
この度、ブックレットの形で広く手に取っていただけるようになったのは、ほんとうにうれしいことです。刊行にあたり、関連資料の紹介を充実させ、読みやすさに配慮し、一部表記も改めました。
子どもの読書のために情熱を傾けた先達の献身をただ〝過去の偉業〟とするのではなく、そこから力を得て、日々の仕事や活動に生かしてくださったら幸いです。(まえがきより 張替惠子)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「―子どものための図書館はこうして始まった―
    東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」バックナンバーより、日米児童図書館の黎明期に関する評論2編を収載。
    ・アメリカ児童図書館の先達 張替惠子
    19世紀末~20世紀初頭はアメリカ公共図書館児童サービスの発展期だった。これを支えたのは高等教育を受け社会進出した女性図書館員たち。中でも抜きん出た活躍をした2人に焦点を当てる。
    ・日本児童図書館の黎明期 内藤直子、加藤節子
    明治時代初めに、欧米視察や留学を機に近代的な図書館活動や理念にふれ、日本の児童サービスを推し進めた男性3人を取りあげる。
    子どもに本を手渡すことに情熱を傾けた、先駆者たちの精神にふれる一冊。
    巻末に当館所蔵の関連文献の一覧付き。」

  • アメリカと日本の児童図書館の黎明期に尽力した人々について、端的に紹介している。
    まだ女性の活躍の場が少なかった時代に、アメリカでは優秀な女性たちが児童図書館員として様々な仕事をしていたというのが印象的だった。
    また、日本の児童図書館の歴史はアメリカに比べたらだいぶ遅れてるんだろうなぁと思いきや、はじまりは早かったというのが意外だった。
    文献リストや年表などもついており、入門的に情報を知るにはうってつけの一冊。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

東京都日野市立図書館勤務を経て、1993年より東京子ども図書館職員。2015年6月同館理事長に就任。武蔵野大学非常勤講師。共著に『児童図書館サービス論』(理想社)、訳書に『ブータレとゆかいなマンモス』(学習研究社)、『図書館に児童室ができた日』(徳間書店)等。

「2021年 『児童図書館の先駆者たち――アメリカ・日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

張替惠子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×