作品紹介・あらすじ
心やさしいライオンが、ある日ウサギの赤ちゃんを育てることになりました。ウサギはライオンを本当の父親だと思って育ちますが……。
本当の親子ってなんだろう。ラストシーンに胸がじんとあたたまります。
感想・レビュー・書評
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ライヨンがかわいそうだけどうさぎがわいそうでしたけどさいごよかったです。
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読み聞かせイベントで出会って買いました。肉食のライオンが、うさぎの赤ちゃんに情をうつして育てる。食事はこっそり夜食べる。ある日、自分をライオンだと思っているうさぎが、僕はとうさんと同じライオンだよね?と問いかけてくる。
最初っからどういう話か想像できるよねーと思いながら、読み聞かせイベントに子どもと行ったのだが、読み手がさすがにプロだったので、涙が出ました。そして、「はなになりたい」というセリフが、クライマックスで出てくるのだろうと思ったけど意外と早い段階で出てきて、その意外性も良かった。
私はあのアナウンサーの方ほどには上手に読めませんが、子どもに、一緒にイベントに行ったよね、という思い出を語りながら読んでいます。
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テレビで感動モノと紹介されていたけれど
私は頭をひねった。
ライオンは全く悪くないし、怪物でもない。
他に選択肢がないのに、自らの行動を嫌い死を選ぶことは、切ないなとは思うけど、感動には至らなかった。なんか違う…というモヤモヤが残ってしまった。
『おまえうまそうだな』という
宮西達也さんの本は、同じようでも大きく違うのだ。こちらは大変感動した。
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4歳になる娘に読む。
致し方なく食べる。それが辛い。
ウサギももう少し大きくなっていて、目の前で両親を喰われていたのなら、このような関係性は結べなかったことが容易に想像できる。
賢いことが幸せとイコールでないことがわかる。
賢くなければ、もたなかった悩み。
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もしも誰も食べないで生きていけたら友だちができるのにと悩むライオン。ある日、二匹のウサギを食べるが、草むらにウサギの赤ちゃんを見つける。ライオンはウサギの赤ちゃんんを拾って育てることにする。ウサギはライオンを本当の父親だと思って育つが、サルたちにライオンはほかの動物を食べると言われて、ライオンに確かめる。すべてを知ったウサギは出ていき、ライオンは何も食べずに弱っていく。死ぬ間際にウサギと分かり合い、「誰も傷つけない、小さな花になりたい。」と言って死ぬ。
※「泣いた赤鬼」でも涙してしまうので、最後の場面はホロっと来るところでもある。でも、ほかの動物を食べて生きるしかないのに、自分自身を否定したまま死んでいく結末に、「泣いた赤鬼」同様に、納得できないものが残った。また、帰ってきたウサギが僕を食べて元気になってくださいというあたりに無理があると、娘の意見。
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小学1年生のころに先生が読み聞かせをしてくれて、ぼろぼろ泣いた本という記憶。
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先日 テレビ番組で 紹介されていました。実際に読むと それ以上に感動しました♪
著者プロフィール
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。キャラクターデザイナーを経た後、2004年「*すまいるママ*」のペンネームで絵本作家デビュー。フェルトや布を、ビーズや綿などを使った作品づくりが特徴。絵本の作品に、「チクチクさん」シリーズ(PHP研究所)、『ながれぼしきらり』『はなになりたい』(以上、ビレッジブックス)、『ほしぞらゆうえんち』(学研)、『おさんぽさんぽ』(フレーベル館)、『ヤッピーのふしぎなおもちゃ』(教育画劇)等がある。実は3児のパパ。
「2016年 『にっこりじまのちゅうちゅうたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」
*すまいるママ*の作品
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