- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885880797
作品紹介・あらすじ
閉園後の遊園地で、メリーゴーランドの7頭の馬たちは今夜も園長さんにお話をねだる。知っている話をぜんぶ話してしまった園長さんは、「最後のお話」を語りはじめるのだが、ただ静かに話を聞いている馬たちではなかった。いつしかお話は42話にまでふくれあがり…。片づけが大の苦手な詩人パンプーシキン、不良ヤギのマトヴェイに一目ぼれして駆け落ちする乙女羊ビャーシャ、電気頭脳をもったバイクと抜群の推理力で悪者を追いつめる警官イワン、いろんなものに間違えられながら逃げまわる猫のアクシーニャなど-おちゃめな登場人物や動物たちであふれかえる。
感想・レビュー・書評
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遊園地の園長さんがメリーゴーランドの馬たちに終園後お話を聞かせます。
お話がお話を生んでとても楽しい物語になっていました。
シリーズもののようです。
とても面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
臨終の際には、この本を棺桶に入れてください。次に行くのはこの本の世界がいんです!
内容→夜の遊園地。園長さんは電気を消して帰ろう。。。回転木馬の木馬代表「何サラッと帰ろうとしてまんねん。あたいらにピロートークしてくれねんと、寝れなくて明日仕事できへんでおますさかい」園長「(はぁー。また今日も捕まってしもた」うんざりしながらも園長はお話します。その世界は動物が沢山出てきて普通に人間と仲良くお話できて、お買い物したり電話したりします。ええ、私病んでます。ものすごいキュートな世界をロシアのオッサンが書いてます。 -
ロシアの先端を行く児童文学作家、オステルによるぶっとんだ「おはなし」。寝る前に子どもに聞かせるおはなしと見せかけて、物語が物語を呼び、登場人物(含む動物)同士の関係は混線し、ありえない事態が生じ、最後にすべての騒動の決着がつくところは笑いを飛び越えて感動すらおぼえる。翻訳者解説によればこれはソビエト初の「ハイパーテキスト小説」なのだそうだ。一級のナンセンス小説としても読めるし、もちろん子どもに聞かせる「おはなし」としても、超楽しい。
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装丁(とても可愛い)に惹かれてこの本を手に取った時、私はこの作家を知らなかったのだけど、ロシアでは広く読まれている児童文学作家だそうで、実際ロシア人の友人に聞いてみたら、子供の頃めっちゃ読んだわー!と言っていた。
読んで、人気にも納得。
連想ゲームのようにどんどんとイメージが変わりながら広がっていき、先の展開が読めないので飽きない、けれど全て繋がっている。
キャラクターも皆愛すべき人物、または動物で、少しの悪者も小悪党で憎めない。
とても達者な書き手だ。
友人の一押しは「悪い子のすすめ」だそうなので、そちらもぜひ読んでみたい。 -
★★★☆☆
メリーゴーランドの7頭の馬たち。
優しい園長さんは毎晩お話を聞かせてあげていたのですが、もう知っているお話は無くなったので、お話タイムはもうおしまい!と告げます。
ところが、かしこくてずるーい白い馬のプロスタクワーシャは…?
さて、園長さんからいくつお話を引き出せるでしょうか。
ロシアのチャーミングな童話集です。
(まっきー) -
閉園後の遊園地、メリーゴーランドの馬たちが園長さんにお話をせがみます。これが最後のお話、と話し始めます。でも、お話が終わると、またその続きをせがまれます。そうやって、次々とお話は続いていきます。
本当に、かわいらしい童話といえそうなお話集です。 -
知人の訳書