原爆投下報告書: 米軍資料 パンプキンと広島・長崎

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  • 東方出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885913501

作品紹介・あらすじ

原爆投下部隊第509混成群団の10000ポンド(4.5トン)軽筒爆弾による実戦訓練と2発の原子爆弾投下について、その計画から実行に至る全過程を記録した直接資料の全訳。

感想・レビュー・書評

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  •  1945年7月20日から8月14日にかけてアメリカ軍が行った日本全国50か所49発の10000ポンド軽筒爆弾(パンプキン爆弾)、および2発の原子爆弾投下に関するアメリカ軍資料。

     前線の記録だけに淡々としたもの。

     作戦が全体的に性急な印象。
     にしては検証精度を高めるために、それまでに大きな被害を与えていないところを目標地に選び出し、その間、他の攻撃目標地から除外させ、模擬爆弾を使い事前訓練する念の入れようではあるが。
     対日というよりは連合国内、特にソ連との関係を強く意識していたのだろう。
     
     「国際政治の道具」「科学実験」としての原子爆弾投下。

     目標地から京都が除外され、長崎が浮上したのは、投下命令が出る数日前だったようだ。京都に投下されていたら、歴史は今のようでなかったかもしれない。

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著者プロフィール

1923年東京生まれ。東京理科大学物理学科卒業。著書に『中小都市空襲』(三省堂選書)『米軍新資料 八王子空襲の記録』(揺籃社)共著書に『東京を爆撃せよ−作戦任務報告書は語る』(三省堂選書)『米軍資料 原爆投下の経緯』(東方出版)など。
東京都八王子市在住

「2005年 『米軍資料 ルメイの焼夷電撃戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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