- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887062382
感想・レビュー・書評
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庭園というと、ガーデニングで彩られた趣味の庭という考えがよぎるが、本来は生活の一部であり、その地域の生活の中に庭園がマッチしていたのだということを本書は改めて教えてくれる。造園家が建築をしたらいい、と言う話が出てくるが、建物や庭園が浮いたものにならず、全体として調和の取れた空間を作る事が大切なのであり、一方で個人主義や権利の細分化が進んだ現代社会でそれを実現する事がかなり難しいことも想像できる。いつか心に余裕ができたら、本書のように地域や文化なども考えながら生活や庭づくりを考えてみたい。
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所在: 展示架
請求記号:629.2||Sh81
資料ID:10401205 -
庭を眺めるのが好きだったので、手に取った本。
パラッと開いてみたら、写真がすごくキレイでした。
庭という概念にとらわれず、民俗学や都市での暮らし方など、日本人の原点にまで掘り下げて語られ、ますます「庭園」に深い魅力を感じました。 -
空間をどう使うか、という考え方や着眼点が意外でした。
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全体的に表現の深さと美しさが、白井隆、その人を現していると感じました。
バリ島のアマンダリ リゾート開発についての考え方は、開発事業を含め、
まちづくりの教科書にもなりうるものと思います。 -
知人からプレゼントされた美しい本です。
イギリスでガーデンデザイン学んだ庭園家夫妻が「幸福な暮らし」を、庭園めぐりから検証しています。
最初の項で、山形県西置賜郡の田園地帯にある萱葺きの農家を称賛しています。
技巧や美学ををひけらかせた庭ではなく、日々の暮らしを大切に受け継いできた、温かい光景の庭です。
そのほか、バリ島アマンダや、個人の山荘、日光東照宮など、自然との係わりを強く感じられる庭が紹介されています。
かつて、一緒に仕事をしたこともある、小林康浩さんの写真も静かな美しさを添えていて好きな本です。