ホワイト・トラッシュ: アメリカ低層白人の四百年史

  • 東洋書林
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887218253

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00606900

    “AMERICA FIRST”この一言が下層階級に生きる白人たちを熱狂させ、今や時代の熱気となり、渦となり、多くを巻き込み、世界が翻弄されている。盲目的熱狂をもって現政権を支持する、この社会に虐げられてきた人々は、偶然に、突発的に発生したのではない。
    暴力的な噴火が昨日までの日常を無残に崩壊させる如く、不条理な階級社会に生きる人々の長年の憎悪が怨嗟のマグマのごとくふつふつと溜まり、ついに噴煙をあげたのである。
    その人々はアメリカ建国当時から、いや、それ以上前から社会のひずみを背景として生み出され、図らずもその負の連鎖は“受け継がれること”を宿命づけられ、中~上流階級からは、存在自体が表向き語られず、“見えないもの”として扱われてきた。
    だがしかし、アメリカには白人最下層の階級が常に存在していた。
    (出版社HPより)

  • 「見捨てられた人たち」のルーツを知るに格好の書

  • 正月から何でこんな分厚い本読まなくてはならんのかというところだが、正月だから読めるというのはあるか。ホワイト・トラッシュとかレッド・ネックと言われる人たちはトランプ大統領誕生の元凶だということで、都市部スノップの敵意の対象になっているのだが、結局、アメリカの本質はこうした人々であるということが如実に示された形である。北部が南部人を知識的に劣った存在として見下すのは昔からあったみたいだが、そもそも低層白人は奴隷制の享受者ではなく、競争相手として排除される側であったので、人種差別の根は今の移民問題と同じである。

  • 東2法経図・6F開架 361.85A/I69h//K

全4件中 1 - 4件を表示

ナンシー・アイゼンバーグの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
E.H.カー
川越 宗一
劉 慈欣
リチャード・ホー...
デヴィッド・グレ...
桐野 夏生
カルロ・ロヴェッ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×