桃の花が咲いていた

著者 :
  • 童話屋
3.63
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470767

作品紹介・あらすじ

山之口貘さんは、佐藤春夫、金子光晴、茨木のり子諸氏から手放しの褒めことばを受けています。
編者は氏のアンソロジーを編集することで、彼のナゾに迫りたいと思い至りました。
金子光晴曰く、貘さんは「自然人」。

僕ですか?
これはまことに自惚れるやうですが
びんぼうなのであります。(「自己紹介」より)

貧乏詩人といわれた面目躍如たる「自己紹介」にはじまり、おしまいの詩は「告別式」。
その詩を自叙伝風に並べたら、貘さんの実直・誠実・正直な人となりがにじみ出て、
味わい深い詩集になりました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 手軽に入手できる山之口貘さんの詩集です。貘さんの詩をキチンと読むのは初めてだったのですが、すうっと入っていける、不思議な魅力の詩が多かったです。とは言え、詩作には相当の推敲の時間が重ねられていたという話は聞くし、発表作は数少なく、一生貧乏暮らしの故郷喪失者?という人生はかなりのものだったのだろうと、勝手に感慨にふけるしかありません。

  • かの高田渡が彼の詩に歌をつけたくなった理由が少しは感じられたように思う

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

山之口貘(やまのくち ばく)
1903年~1963年。沖縄生まれの詩人。1938年、第1詩集『思辨の苑』。1940年、第2詩集『山之口貘詩集』。1958年、『定本 山之口貘詩集』で第2回高村光太郎賞受賞。1963年、59歳で永眠。死の直前、詩業に対し沖縄タイムス賞が授与される。1964年、遺稿詩集『鮪に鰯』刊行。1975(~1976)年、『山之口貘全集』(全4巻)刊行、近年では、2013年に『新編 山之口貘全集』が刊行されている。

「2019年 『すごい詩人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山之口貘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
三浦しをん
村上 春樹
村上 春樹
ミヒャエル・エン...
凪良 ゆう
エラ・フランシス...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×