- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887470910
作品紹介・あらすじ
いつでもぼくの味方をしてくれて、困ったときには、すぐ助けに来てくれる。いいおとうさんとは。
感想・レビュー・書評
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〝僕には父さんはいない。 僕が生まれた時 父さんは もういなかった〟母さんは言った「父さんは 男らしく りっぱだった」と。もし 生きていれば こんな父さんだと 僕は母さん話しはじめた・・〝父さんは 何処へいったの?〟母さんは おもい口を ひらいた 「父さんは 戦争で死んだの」 僕は泣いた。 父さんが 生きていたら どんなに 嬉しかっただろう。 母さんは 僕を抱いて「父さんは ほら ここにいるわ。 あなたが 未来の 父さん。 いま 話してくれたとおりの 父さんに きっとなれるわ」・・切なく心にしみる絵本。
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主人公の「ぼく」には生まれたときからお父さんがいない。男らしくて立派なお父さんだったと母親から聞いた「ぼく」は、お父さんが生きていればこんな風だっただろうと、父親との生活を夢想する。父親の不在を寂しがる「ぼく」に母親は言う。「あなたが みらいの とうさん。 いま はなしてくれたとおりの とうさんに きっとなれるわ」 そして「ぼく」は「ぼくは おとなになって とうさんのぶんも りっぱにいきる」と決心する。
これ、いい話として受け止めるべきなんでしょうけれど、「ぼく」が思い描く父親に破綻がなさすぎて、わたしは読後ゾッとしてしまいました。
彼が将来、理想の父親像にがんじがらめになった挙句、そうなれない自分への苛立ちから家族に暴力をふるうような人にならないことを祈るばかりです。
OR: A FATHER LIKE THAT / by Charlotte Zolotow, Ben Shecter c1971 -
おとうさんが亡くなった理由を戦争で死んだと知りました、と訳者が書いていますが、反戦の意味を込めたかったのでしょうか?男の子の言葉では、もし、生きていれば、こんなとうさんだ、とたくさん話してくれています。やっぱり、淋しいのでしょうね。おかあさんと一緒にガンバッテ!!
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戦争で死んだことになっているお父さんについて
息子に聞かせる話
良かったフレーズ
「子供がすることには何か理由があるその理由をしっかり聞く」
「失敗した時、僕は父さん正直に話す。話しているうちに何が悪かったのかはっきりわかる。」
「そうやって話すことでお前はもう十分に罰を受けているのだよ」
「父さんの声はいったいどこから出ているのだろう。」
最後が平凡、お父さんの良いところだけを切り取った絵本になってしまった。戦争で死ぬということを今の子供達がどう考えるだろうか。リアリティがなさすぎて??になり茫漠の海に投げ出された気分。絵が良いのが救い。
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僕にはおとうさんがいない。でもお父さんがいたら…
お母さんの「あなたが未来のお父さん」というセリフもなかなか素敵だと思う。 -
かなしかったですーkarinー