問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 794
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598324

作品紹介・あらすじ

視点を変えよ、本質に迫れ。点字ブロック、社内規程、スポーツクラブ、Twitter、道路拡幅工事、学校教育etc…10年間で2000億円のコスト削減を実現した話題の改善士が、日常の風景やビジネスを題材に「思考のヒント」を教えます。

感想・レビュー・書評

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  • VEの具体的な手法としての、ファンクショナル・アプローチの練習ができる本。
    「これは誰のためなのだろうか?」
    「これは何のためなのだろうか?」
    を考え、要素分解しながら価値の本質に迫っていく。扱われている具体例も身近なものが多いので、日常生活ですぐにトレーニングを始められそう。

  • 問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
    著:横田 尚哉

    ファンクショナル・アプローチでは、問題となっているモノゴトからあえて離れ、本質となるファンクションを意識する。ファンクションを足掛かりに思考することで、問題をより解決しやすくしていく。

    すべてのモノゴトには、ファンクション(役割、効用、はたらき、意図など)がある。人はカタチでは満足しない。ファンクションで満足すると考えている。

    本書は、「誰のため、何のため」を合言葉として、ファンクショナルアプローチについて以下の4章から構成されている。
    ①タウン編
    ②オフィス編
    ③プライベート編
    ④パブリック編

    機能を視点として、本質を捉える。本書では身近にある「モノ・コト・サービス」等をファンクションに分解し、具体的な考え方を例示しながらそれを学ぶ構成となっている。

    モノからは多くの情報が入る。しかし、誰のため、何のためやファンクションという眼鏡でそれを見ることで限定的な解釈から始めることで逆に深い本質的なことが見えてくる。

    モノは人に役立ってなんぼである。その役立つ源泉を紡ぎ合わせたものがファンクションであり、それを知ることで、よりシンプルでわかりやすい思考が手に入る。

    読むだけではなく、取り入れて自分自身でも試行することで理解も深まる。

    数年前に一読し、さらに深めることが出来た。考えとしては一向に色褪せることはない。

  • これ!
    面白い考え方です!
    ファンクション。
    。。。←役割(何〜のために?)←物事の事象


    でも、解説がちょっと難しかったかも。
    この入門本でないところがいいのかな。

  • そもそも誰のため?何のため?

    という問いかけをするトレーニングのための本です。

    ケーススタディで学べます。

    FASTダイアグラムの定義がよくわからなかったので別の本で学ぶ必要があります。

    気楽にさらっと読めます。

    普段の仕事や人間関係でもこの問いを忘れないようにしたいです。

  • FASTダイアグラム再入門。新たな切り口で問題分析する方法論と思って読んだが、この方法は、昔から製造業で使われてきた方法だそうだ。よく、それは必要な機能か?と問われることを、体系的に分析できる方法と思う。自分のポケットに入れておきたい方法論の一つである。

    <blockquote>「これは誰のためだろうか」「これは何のためなのだろうか」と考えることから始めていきます</blockquote>常に目的に遡って考えることで手段が目的化しないように注意しようと思う。
    <blockquote>「気楽に、自由に読んで欲しい」</blockquote>まずは、ファンクショナルアプローチのイメージを本書でつかんで、本格的には実践編を読むのがよいのだろう。
    <blockquote>「それは誰のために?」「それは何のために?」を考える視点を持って欲しい</blockquote>会社に入社したころ、なんでこんな規則なんだ!とよく上司に噛みついたが、今は噛みつかれる立場。初心を忘れないようにしよう。
    <blockquote>「顧客はファンクションの達成のために消費する」</blockquote>頭ではわかっているものの、すぐ忘れる視点。ファンクションというカタカナで、新たに印象づけよう。
    <blockquote>「先行性優位の法則」が生まれるのは、カタチをまねる世界だから</blockquote>ファンクションで捉えれば、先行優位の逆転も十分に可能ということ。旧来からある市場で、確かに先行優位のはずが、いつのまにか後発企業に逆転されているというのは最近よく感じる。ファンクションで分析すれば、当然の帰結であることがわかるのであろう。
    <blockquote>ウォークマンが30年以上の間ヒットを続けているのは、そのつどカタチを手放してきたからです。</blockquote>iPodにやられたと思っていたが、最近、小型のウォークマンを街でよく見る。こういう発想ができるから、盛り返しているのかな?
    <blockquote>少しでも可能性があるのなら、それに向けて改善の努力をしていくことが、ムダを省き、結果として自分も、会社も良くなっていくのです。</blockquote>地道な努力の積み重ねということ。改めて心に刻みたい。
    <blockquote>社員の行動や権限を統一すればするほど、思考を停止させ、行動を抑制させてしまう</blockquote>気をつけなければならないところ。思考停止した企業の行く末は誰もが知っている道。
    <blockquote>ある程度の自由度と権限を残すことで、自ら考え自ら行動できる余地を残しておくことです。それが、企業としての改革の源泉となるのです。
    </blockquote>ある程度ということろは、企業としてやむを得ないところであるが、これを残していけるかどうかが、企業存続の必須条件だろうと思う。
    <blockquote>≪方針を伝える≫とするのです。これなら、「伝えられたか、伝えられなかったか」ということが評価軸になります。</blockquote>評価軸の参考。
    <blockquote>マニュアルは、あくまで「マニュアル」なのです。それは一つの手段なのです。この手段を否定しているのではありません。ただ、ある環境において最適な手段であれば、そのまま「マニュアル」を使うべきです。</blockquote>マニュアルを粗めにして、取り組みするたびに詳細化することが有効か?(CMMのテーラリングの考え方)
    <blockquote>全ての要素には狙いがあり、その狙いがバランス良く連携していることが重要なのです。</blockquote>狙いがないものは無駄な要素。なんとなくというのはない。
    <blockquote>「相談」というのは、判断に悩んだり困ったりしたことを部下から上司に話すことです</blockquote>相談の意味を今一度捉え直そう。勘違いして、上司に頼る状態とならないように。
    <blockquote>掃除機のヘッドは、ゆっくりと引くことによって、最大の機能を発揮する</blockquote>言われていることだが、すぐ忘れてしまう。せっかちなのかな?もっとゆっくり行こう。
    <blockquote>過去や他人に依存した問題解決をしている人は、いざ独りになったとき、いざ上司になったとき、自分で解決できないことに気がつきます。そうならないように、常日頃から、訓練しておきたいですね</blockquote>全くその通り、自分で解決できるよう常に技を磨いておかないと。。。
    <blockquote>≪身体を鍛える≫ことが大切なように、≪思考を鍛える≫ことも忘れないでいただきたいのです。</blockquote>肝に銘じます。

  • 課題本。いただきました。

  • 何の/誰のために、どうする、という書き方でfunctionalにとらえてみよう、という本。もうちょっとcondenseだとありがたいんだが。

  • 物事をひとつの視点でみないことは大切。いろいろな物事すべてに、意味があると思えば、いろいろな可能性が見えてくる。

    その考え方を教えてくれる本。

  • ◆1 タウン編
    2 街のカフェをファンクショナルに分析・カフェにも色々な型がある
    ・カフェのメニューは誰のため何のため
    ・カフェはコーヒーを提供するだけではない

    活動を助ける
    -身体を癒す
    -気分を和らげる
    -場を提供する

    ファンクションをロジカルに整理
    顧客はファンクションの達成のため消費

    4生産効率を上げる通勤スタイル
    ・通勤業務を毎日こなすビジネスマン
    ・何のためにメールをかわすのか
    ・通勤しないかぎり業務効率はあげられないのか
    業務成果を出す
    -業務効率を上げる
    -業務作業を促す
    -業務停滞を減らす

    ・こうすれば満員電車に乗らない通勤も可能
    カフェなど
    形にこだわらない自由な発想

    ◆3 プライベート編
    5 人はなぜスポーツクラブに通うのか
    スポーツクラブにいくなら会費は高い方がいい
    人は4つの効用を得るためにスポーツクラブに入会
    身体を鍛える
    -負荷をかける
    -効果を早める
    -挫折を防ぐ
    -運動環境を整える

    ・スポーツクラブで思考を鍛える
    多くの人は改善できるのではないかと感じながらもその手段を見つけ出せないまま今の形にとらわれている

  • 誰のため、何のため

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