旅する長崎学 2

• 長崎文献社 (2006年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[veneziaさんの感想 · 2013年9月25日]

この巻は、伊東マンショら4人の遣欧使節についての史料の紹介にあてられている。中には2005年に発見されたマンショの、おそらくはかなり忠実な肖像画も。彼らは法王庁をはじめヨーロッパの行く先々で大歓迎を受けたようだが、帰国後はあまりにも哀れだ。なぜかはわからないが、棄教し数奇な一生を送った千々石ミゲル。長崎で殉教した中浦ジュリアン。巻末には天正遣欧使節ゆかりの資料館と、若桑みどり『クアトロ・ラガッツイ』などの参考図書も紹介されている。