- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890137794
作品紹介・あらすじ
おかしな一家をめぐる奇妙な味のコメディ!
ファング夫妻はそれを「アート」と呼び、
子どもたちはそれを「いたずら」と呼んだ。
有名なパフォーマンス・アーティストを両親にもつ姉弟アニーとバスターは、
幼いころから親の「アート」に巻き込まれて育った。
しかし、”人生で大切なのは偉大なアートだけ”と言って、
毎日奇天烈なことばかり計画している親のもとで順調に成長するのは難儀なこと。
大人になって早々に家を出た2人は、それぞれ女優と売れない作家になっていた。
ある日、仕事に行き詰った姉と大けがをした弟は実家に帰り、久しぶりに家族4人で暮らし始める。
ところが、両親が突然失踪。
事件なのか、それとも「アート」なのか…。
わかりあいたいのにわかりあえない、いちばん近くにいる厄介な他人、それが家族。
「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」他、
TIME、PEOPLEなどで年間ベストに選ばれ、映画化もされた、
全米でベストセラーのシニカルなコメディ小説!
感想・レビュー・書評
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面倒で不可解で解明できず重要な事柄、それは人間関係の距離感だと思う。逃れられないのは家族の絆。ありきたりで誰もが関わっている事柄で、小説のテーマとしては力量が顕著に現れる恐ろしい題材だと思う。
家族四人でパフォーミングアートを表現する家に生まれてしまい、子供の頃は訳も解らず参加していたものの、成長するにつれて両親に利用されるのはうんざり、と逃げ出す姉弟と両親の話。
なかなかすごいぞ。あ、これ映画にもなってるらしいが、最後がねえー、読む人次第だ。子供にとって、親を乗り越え飛び越えるのは大きな問題だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示