- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890369980
感想・レビュー・書評
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向田邦子さんは進歩的で、慣習にしばられない大胆な女性だったのだろうと思っていました。
しかし妹の和子さんの回想を読んでいて印象に残るのは昭和一桁の人らしい?邦子さんの古風な一面でした。
総領娘だった彼女は家事炊事の手伝いだけでなく、弟妹たちの服も仕立ても一手に引き受けていたようです。それも作業に何日もかけるようなことはせず、一晩で一気呵成につくりあげてしまうのだとか。
和子さんは姉は自分が本を一冊読むうちに五冊読み終えていたとも語っていますから、バイタリティのある方だったことは間違いなさそうです。
そんな向田さんは「書くのはじれったい」と考えていて、メモや日記の類は遺品にまったくふくまれていなかったそう。
シナリオのアイデアの源泉は日常のメモだろうと考えていたので、これにはびっくりしましたが、回想録を通読すると納得がいきますね。
ファッションに関するこだわりは強く、似合わないと思うものは絶対に着ない、傘一本でも一年かけて探すという妥協のなさが格好いいです。
「お金の使いどころを知っている」というところも一本筋が通っています。
たびたび引用される有名なエッセイ「手袋を探す」はやはり感動的です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】910.268||M【資料ID】91990389
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仲良しだったんだな~~
うらやましい -
いつか世田谷文学館であった向田邦子展はそれはすばらしかった。
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向田邦子さんの妹・和子さんからみたお姉さんについて綴られている。
とても妹・弟思いの邦子さんの一面を覗ける。
素敵な人だったんだなとますます実感させられる。