軍事のイロハ

著者 :
  • 並木書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890631797

感想・レビュー・書評

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  • ほとんどトンデモ本の世界。こういうのを机上の空論というのだろうな、きっと。

  • 標題のとおり軍事の基礎を平易に解説する本。副題に「バカな戦争をさせない88の原則」とあるように、戦争を理解することが平和を実現する道だというスタンスに立つ。健康を得るためには病気を理解すべしという医学と同様の合理性を感じる。

    その「88の原則」というのが歯に絹を着せぬもので心地よい。例えば;
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    75 平和運動や反戦運動は、戦争防止に効果がありますか?
     いいえ。平和運動は戦争の発生を促しかねない危険な政治運動です。
    83 文明の対立による戦争が、これからの主流になるのですか?
     文明の対立による戦争など過去になく、これからもないでしょう。
    86 どのような国が戦争になりやすいのですか?
     隣国同士です。
    87 戦争を起こさないためには、どうしたらよいですか?
     先制攻撃をさせないことです。
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    詳しくは本書をご覧願いたい。

    しかし最後のはドキっとする。

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    88 今後、大きな戦争が起きるとすればどこですか
     起きるとすれば、極東でしょう。
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    本書は明らかに平和主義の立場をとっている。すなわち先制攻撃を、ロカルノ条約、ケロッグ=ブリアン条約(パリ不戦条約)と啓蒙主義にもとるものとしている。そして、先制攻撃をしない(するハメにならない)、させない方策を思索している。

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