ウクライナ戦争と激変する国際秩序

  • 並木書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890634279

作品紹介・あらすじ

ロシアのウクライナ侵略によって、第2次世界大戦後、世界は最も危険な状況に陥っている。いまウクライナで起きていることは、すでに世界中に大きな影響を与えており、日本にとっても他人事ではない。本書は侵略戦争の行方はもちろん、それが世界全体にもたらす衝撃について、米国とNATO、安全保障、経済制裁、エネルギー情勢、食料問題、国際犯罪、核問題、そして日本と中国、台湾有事に至るまでさまざまな角度から解説。重大な岐路に立つ世界情勢に日本はどう向き合い、どう対応していくか。各分野を代表するスペシャリスト11人が徹底分析する!

感想・レビュー・書評

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  • ウクライナ戦争そのものの分析と、ウクライナ戦争がもたらす各方面への影響を多角的に分析している。これは大当たり。
    そして、ウクライナ戦争が習近平に与える影響と、日本が備えるべき事が述べられている。そう、他人事ではないのである。

  • ウクライナの面積はイラクの1.5倍、朝鮮半島の3倍。参加兵力も、両軍合計90万人近い兵力が展開。冷戦後どころか、第2次世界大戦終結後、最大級の戦争。

  •  豪華執筆陣による多方面からの小論と座談会。概ね2022年10月までの時点で、ウクライナ戦争の早期終結は誰も予想せず。
     小泉が「露のオウンゴール」と述べるとおり露の弱体化は概ねの共通認識か。米にとり対中抑止やインド太平洋シフトは中長期的には不変。日本にとっては、安倍政権時と異なり中露2正面対立の状況に入り、かつ弱体化して対中従属を強めた露がより凶暴になる可能性も指摘されている。
     同時に、第三次世界大戦、露の勝利による既存法秩序の崩壊、中露の同盟と言えるまでの接近といったまでのことは本書の誰も予想していない。国際秩序は揺らいだとしても、果たして書名のような「激変」とまで言えるのかは多少疑問に思った。欧米と露との協調可能性は、2014年以降既に否定されてきたわけでもあり。

  • 東2法経図・6F開架:319.3A/Mo55u//K

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著者プロフィール

防衛大学校卒業後、防衛省を経て1979年外務省入省。在米日本国大使館一等書記官、情報調査局安全保障政策室長など安全保障の実務を担当。初代防衛大臣補佐官、第11代防衛大臣(民間人初)、防衛大臣政策参与を歴任。2000年より拓殖大学に所属し、同大学の総長を経て、現在は同大学顧問・同大学名誉教授。主な編著書に『新たなミサイル軍拡競争と日本の安全』(編著、並木書房、2020年)、『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』(編著、並木書房、2021年)、『台湾有事のシナリオ』(編著、ミネルヴァ書房、2021年)など

「2022年 『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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