【新装版】人の用い方 (社長の帝王学シリーズ)

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  • 日本経営合理化協会出版局
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891014094

感想・レビュー・書評

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  • 読もうと思った理由
    秀逸な経営者の方の貴重な経験から人への態度を学びたいと思ったから

    気づき
    ・名経営者とは賞罰を公平に、巧みに行うことのできる
     者である
    ・心ある人間のもっとも喜ぶ褒章は、上司が認めるとい
     うことにある。その人の長所や功を認めるということ
     である。金銭の賞は一時の喜びに過ぎないが、認めら
     れる喜びは永久である
    ・社員は人材教育はきらいだが必要であることを知って
     いる。優れた社会人になりたい、会社で出世もしたい
     という欲望のあることも確かである。また学びもせ
     ず、汗も流さず人の上に立つことはできないことも知
     り抜いている
    ・もっとも強いのは、「信」と「敬」とを織り混えた絆
     ということになる
    ・間違いに気付いたら撤退するのが真の勇者なのである
    ・天は人間になにか世の中に役立つ才能を与えてくれて
     いる。この才能をどう見出すか、そしてこの人間の役
     立つ立つ点をのう伸ばしてやるかという温かい心以外
     に人材登用も鉄則はない
    ・人の上に立つものが与えられた権力を行使しないこと
     は重大な罪に当たるとのべている
    ・人格者からの賞罰には心から喜び、心から反省する
     が、人格のない人からのそれはうれしくもなければ痛
     くもない
    ・学んで行わないのは学ばないのと同じで、行うために
     学ぶのである
    ・会社の将来を決するものは社員の頭の中に蓄積された
     含み資産である。株や土地の含み資産は物的財産の充
     実保全には役立つが、経済変動、特に逆境に弱い。人
     間の知能的な含み資産の効果は時代の進歩に対応する
     し、逆境にも強い
    ・賢明な将は失敗した者をよく用いるものである
    ・だいたい権力や財力ある者にへつらうということは、
     自分の欲望を満たしたいからである。自分のためにへ
     つらうのであって、主君のためにすることはない
    ・人も力がないから身辺を飾り立てたり、虚勢をはった
     りする
    ・おまえがこの人物ならと見込んだ者を抜擢すればよ
     い。そうすればお前の目の届かないところにいる人物
     でも周囲が放っておかなくなる
    ・経営に行き詰まるような会社は上に立つ者が自分の能
     力を抱えて部下に譲ろうとしない。譲らなければ自分
     の地位が安泰であるからである
    ・秀才は学問によってつくられるが、人物は苦労によら
     なければつくることはできない
    ・人の道にかなった方法で利を追うならいくら多く利を
     おってもよい
    ・自分の会社の存亡を賭けるほどの仕事をやり遂げたと
     きの気持ちは、体験した者でないとわからない
     等々

    経営するにあたっての心構え、人の上に立つ者の心構え、人を用いるための心構えなど勉強させられることばかりでした。何かにつけて読み返したいと思いました。

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著者プロフィール

元日本光工業株式会社相談役

「2015年 『新編 言志四録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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