- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891762353
感想・レビュー・書評
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この書物に葬られたあなたの亡霊は暗号化した文字列を解読されないように絶えず投身自殺させている。自分は気の触れた生命維持装置だなんてそんな悲しいことを言わないでほしい。あなたは何に対して恐怖を感じるのか。嘘を吐かれること。奇妙な目に遭うこと。それから、自分の見ているもの、聞いている音が他人に理解されないこと。カメラ・オブスキュラの目、ホワイト・ノイズを拾う耳。青春が終わってから気づく青春は終わってくれない。ロマンスもまた同じく。
いまもあのときの春の陽射しの下にいながら、水槽から手を出して暗夜を漕いでいる。
「亡霊に〈信じる〉という動詞は有効か?」
「〈live〉は〈evil〉なのか?」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
古い城下町の野外劇場で行われる奇妙な「カメラ・オブスキュラ」、こっくりさんの不気味な予言、そして高校の文化祭での血塗られた惨劇…。
邪教「白神教」の影の価に、「ぼく」と良子は謎めいた老人の《チベット紀行》に導かれて、水族館の地下へと…。
恐るべき《闇の力》に翻弄される若者たちの運命を気鋭の幻想文学研究家が、渾身の力をこめて書き下ろした衝撃の青春サイキック・ノベル。
[ 目次 ]
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