ル・コルビュジェ (パルコ美術新書)

  • パルコ
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891944537

作品紹介・あらすじ

「家は住むための機械」と規定し、建築を船と見なす近代建築の基本的な原理を確立し、人間と自然の関係から壮大な都市計画を立てたル・コルビュジエの造形的想像力を探る。

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  • ル・コルビュジェ (安松孝)

    ■住宅の使命
    ・住宅の問題は時代の課題だ。
    ・社会の均衡は今日その解決にかかっている。
    ・この変革の気に建築がまず果たすべき義務は、現在通用している価値の再検討、住宅基本的な要素の再検討である。
    →彼の主張では、この義務を果たすことができるのは、実験と分析に基づく量産住宅だけ。
    →もし人々が住宅に対する従来の固定観念を自分の感情と精神から引きはがし、批判的・客観的な観点からこの問題を検討するならば、道具としての住宅・規格住宅の考えに到達するはず田。
     それは生活を支えている仕事の道具のように、美しく健全である。
     この厳密で純粋な道具に芸術的感性が生命を与える。

    ■量産住宅
    ・建設現場は巨大で、行政機関のように経営され、無駄なく利用されるだろう。
    ・住宅地は広々として量産と建築現場の工業化を受け入れるだろう。
    ・建築現場の合理化の美学
    ・自分が求める量産住宅が住民の生活にも働きかける。
    ・優れた配置の量産住宅による住宅地は、静けさ、秩序、清潔さの感情を引き起こし、住民に規律をもたらすであろう。

    ■鉄筋コンクリートによって可能となった骨組み構造からの美学
    ・住宅の平面の問題から完全に独立した骨組みである。
    ・この骨組みは床と階段を支える。
    ・それは相互に組み合わせることが可能な標準部材で作られ、住宅の集合に色々な変化を与える

    ■5つの要点
    ①ピロティー
    ②屋上庭園
    ③自由な平面
    ④水平連続窓
    ⑤自由なファザード

    ■シトロアン住宅
    ・自動車のような住宅で、バスや船のキャビンのように構想され、組み立てられる。
    ・住宅は住むための機械、あるい道具として考えなければならない。
    ・リムジンや鉄道の客車は人々が狭い開口部でも出入りできること、其れを平方センチのレベルまで算定できる

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