ロ-リング・サンダ-: メディスン・パワ-の探求 (mind books)

  • 平河出版社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892031885

感想・レビュー・書評

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  • 【動機】アメリカのインディアンのことを知りたくなったため

    ローリングサンダーの考え方を自分の中に取り入れることで違った見方ができるように感じた。

    たとえば、体に起こる好転反応のように、地球にも「毒だし」のようなことが起こっている、とすれば、一見大変なことが起こったとしてもその先に希望を見出すことができそうだと思った。地球がひとつの生命体ということを意識し続けることもこれからの行動に変化を起こせるだろう。

    また、人間の痛みや病気には「支払うべき代償」だった場合がある、という考えは、その痛みが「なにに対して」生じたかを振り返るきっかけになり、それを受け止めることで、次に控えているより大きな「代償」を避けることができるかもしれない。簡単に痛みを抑え込んだり症状だけを消してしまうようなことは、それを引き起こした土台の部分にさらに積み上げていくことになり、変化を起こすチャンスを逃してしまうことになる。

    本書を読んでいるとローリングサンダーから教えを受けたり、著者といっしょに学んでいるように感じることができた。その中でも特に「待つこと」がいかに大切かを感じた。物事にぴったりのタイミングがあるなら、何に対しても落ち着いて対処でき、待つことを楽しめるのではと思った。

    また、人は「考えたいことだけを考えることができる」ということ。腹が立ったり、否定的な考えが頭を占めたとき、なにかが起こった結果、特定の考えに煩わされているとしても、そう考えることを「やめ」てしまえば、自分を苦痛から解放できるということ。腹が立つ、辛い、といいながらある考えに固着し、それを言葉にするより、その感情を手放して、自分ができること、改善への一歩を踏み出すための考えへと切り替えることが、ずっと精神衛生上もよいことだろう。仏教にも重なるところがあるなと思った。

    動植物とも意思疎通ができることも意識にとめておきたい。自分が「平和的な気持ちをもっていて」「このような必要があり」「自然から得たいものがあるので」「後世への思いやりをもって」「必要な量をいただきたい」ということをちゃんと伝えるということは、人間同士のコミュニケーションでも同じく大切なことだろうと思った。
    自然からなにかをいただいたときに「捧げ物」をするという考え方は、少し「お賽銭」や農家で動物のために一部の農産物を残してあげることに似ていて、「感謝の気持ちを表」したり「分かち合」うことの大切さを思う。
    「罪を憎んで人を憎まず」といったことにも触れられており、日本の文化への近さも感じた。

    より実践的なことでは夏の蚊対策に「酢」を取り入れることだろうか。

    よい時にこの本を読むことができたのだと思う。
    感謝の気持ち。

  • 2007

  • ローリング・サンダーの講演から幕が開く。聴衆は精神分析医、心理学者、医師である。ローリング・サンダーは鮮烈なメッセージを放ち、最後に奇蹟を一つ起こしてみせた。
    http://sessendo.blogspot.jp/2015/02/blog-post_72.html

  • 大学生の頃の私のバイブル。
    ネイティヴアメリカンチャーチに興味のある方は是非。

  • 未読

  • ローリングサンダーにいつ会ってもいいように
    自分を見つめなおすことにしようと思う。それはもう不可能だけれど。。
    選ばれた人間の中に無邪気さがある彼はほんとに魅力的です。

  • ローリング・サンダーはネイティブ・アメリカンのメディスンマンであり、彼の思想や物事の解釈の仕方を学ぶことは私にとって非常に参考になることだった。

     「すべてのものには正しい時間と場所があり、そのことを理解するためには、人はそれを生きなくてはならない」と語るとき、彼は人がその「正しい時」と「正しい場所」の一部になるということについて語っている。

     人はまず原理があることを確認し、その後にそれを実際やってみる。何度も何度も繰り返しているうちに、しだいにその人はその原理を全身で理解するようになるだろう。つまりそうすることでその原理とひとつになるのだ。そしてその人が原理と一つになる頃、原理そのものがその人の意思に反応するようになっている。(以上著者)

     今、霊的治療の原理を学んでいて、その原理があることを理解し、それを実践している。何度も繰り返しているが、次第にその最中には手が熱くなってきている。また、折に触れ読んでいる関連書物や人との対話からヒントを得て、思い付きで行ったことの結果が良いことが往々にしてある。それらの体験を通してからも上の言葉は頷けるものだ。

     「ローリング・サンダーは毎日、一つ一つの動作ごとに、そして太陽や、地球や、雲、蚊たち、植物たち、動物たち、そして人々と彼との一切の相互関係の中に、彼はすべてのものには正しい時と正しい場所があるという理解を実践している。

     だからこそ彼は、日没後は薬草集めをすることもないし、摘む時は必要なだけの量を摘む。そして摘む時はその前に必ず、何か供え物を捧げる。しかも引き抜いた植物を、彼は絶対に投げ捨てるような真似もしない。楽しみの為に生命を奪うようなことも絶対にありえない。彼は理由のないことは決してしないし、目的があってしていることを、途中で放り出したりもしないのである。」

     私はまだまだメディスンマンには程遠い。夜の患者の為に日没後にも近所にビワの葉を急いで取りに行ったりするし、温灸後に数枚のビワの葉を残してしまうこともある。まして供え物を捧げたことがない。丁寧に祈ることは最近始めたけれども。さらに今日は庭木の移し換えをしたのだが雑草と判断して何本か引っこ抜いたものを土の上に投げ捨ててしまった。このように命の大切さを頭で理解してはいてもまだまだ一挙手一投足すべてに生命への配慮が為されていない。

     40歳を過ぎてようやく自分の使命というか、胸の奥底から湧き上がる自分がしないといけないと思うことがわかった者と、12歳前後でヴィジョン・クエストによりきちんと自分のアイデンティティを確認した者とでは為しえる結果において大きな差がでるのは当然と思う。

     しかしこれが私の道である。「それでもあなたの道を行け」。この言葉を背に歩いていくしかないと思っている。 2005.3.31

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