鈴木いづみコレクション〈4〉 SF集(2) 女と女の世の中

著者 :
  • 文遊社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892570254

作品紹介・あらすじ

時間も空間も何もないアナーキーな眼が描くSF短編集。初の単行本化作品5点収録。 解説/小谷真理

感想・レビュー・書評

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  • ここのレビューにもちょくちょく出てくる鈴木いづみ…私は彼女の生き方や発言に興味を持っていて、実はそうたくさんの小説は読んでいません。
    作家人生の後期にはSF作品も多く残していることは知っていて、ずっと気になってはいた。だけどSFって少しとっつきにくいイメージがあったというか、今までそこまで関わる機会もなかったから、どうなのかな?と思いながら読みました。
    そしたらもう、すっごくおもしろい!
    他のSF作品をほとんど読んだことがないからあまり言えないけれど、おそらくこの作品集に収まってる作品は、正統派のSFとは違うんじゃないか、と思った。
    女子的なSFなんです、すごく。テーマというか状況が、旦那の浮気だったり。CGバンドのグルーピー(いまで言うバンギャ?)だったり。そこからSFに展開してく。

    正直、鈴木いづみの他の…SF以外の作品より、こっちの方がおもしろいと感じた。
    そこに独特の思考やそれによる表現が絡まってくるところが、すごく好き。

    普通のSFにはある物事を、すっ飛ばしてるのかな。細かい時間とか、そういうの。
    感情主体のSF…みたいな。
    これだけテーマが自由ならば、自分でも少しは書けそうだなーと思わせてくれた作品集です。

  • 主人公の女の子がコケティッシュで好感。
    お話も面白い!

  • 『女と女の世の中』、『魔女見習い』、『わすれた』、『アイは死を越えない』、『水の記憶』、『ユー・メイ・ドリーム』、『カラッポがいっぱいの世界』の 7編を収録したSF短編集。主人公全てが女性。特に『女と女の世の中』が良かった。このフェミニズムSFを発展させると笙野頼子になるのだろうな、と、思った。

  • 2009/8/30購入

  • 70年代的感性の集大成

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著者プロフィール

ISS 及び日本コンベンションサービスの会議通訳者として稼働後、1978年に渡米。ミシガン州にて1984年、鈴木・マイヤーズ&アソシエーツ㈱を設立。1989年、アメリカ翻訳者協会(American Translators Association : ATA)に加入後、日英両方向の認定翻訳者となり、日本語部門長、理事、翻訳認定試験審査委員などを歴任。現在は認定委員会委員及び通訳方針諮問委員会委員(Interpreting Policy Advisory Committee)を務める。1991年に創立されたミシガン翻訳者通訳者ネットワーク(Michigan Translators/Interpreters Network:MiTiN)の発起人の一人で、長年会長を務めた後、現在は理事会アドバイザー。2003年、カリフォルニア州にて日英の認定法廷通訳人の資格取得。全国司法通訳者翻訳者協会(National Association of Judiciary Interpreters and Translators : NAJIT)会員。

「2016年 『裁判員裁判時代の法廷通訳人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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