はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)

  • ペンギン社
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感想 : 133
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892740169

感想・レビュー・書評

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  • 「はちうえはぼくにまかせて」
    ジーン・ジオン作
    マーガレット・ブロイ・グレアム絵
    もり ひさし訳
    アメリカの絵本です。なので、夏休みの期間や過ごし方も、日本の子どもたちとは違っています。
    この本で活躍するトミーは、長い夏休み中に、旅行で不在になるご近所の鉢植えを預かるお仕事をはじめます。
    自分で思いついたお仕事を、責任を持って頑張るトミー。
    疲れて眠ってみた夢で、育ち過ぎた植物の周りを近所の人達が「ぼくのうえき!ぼくのうえき!と大騒ぎ。目が覚めると、寝坊したお父さんが「ぼくの上着!ぼくの上着!」と怒鳴っている場面には、思わずくすりです。
    育ち過ぎた植物たちを、トミーはどうするのでしょうか?
    ちょっと感心してしまう、トミーの探究心と行動力をお楽しみください。

  • 夏休みの定番絵本。
    私は3年生くらいで読みます。というのも、1〜6年生に読み聞かせをするので、その中で最適な学年を設定するとそうなりますが、もちろんもっと幼くても楽しめるでしょう。

    赤木かん子さんは、今の1年生にどろんこハリーは幼稚すぎると書いていらっしゃいますが、本当にそうでしょうか?表面的には言葉などませていますが、私は10年前よりもむしろ幼く感じることが多いです。どろんこハリーも集中してハリーと一緒に冒険し、心地よく終わりに安堵する様子がみられます。私も決めつけずに様子を見て読み聞かせしたいと思います。

  • 私はこの話はあまり好きではないのに
    なぜかよく読んだ記憶がある。子供心をくすぐる内容なんだろうな。

  • 原題 uhe plant sitter
    by eugene zion1959

  • 黄色と緑と混ぜてできる青の3色で描かれた絵本、絵がすてき!家中を緑のジャングルのようにしたい、鉢植えやろうかしら。と思わせる素敵な挿絵。そして内容もやり通すこと、追求すること、投げ出さないこと、おしえてくれます。

  • これはちょういい。いい本だ・・!!

    夏休みどこもでかけない男の子が
    近所のひとからひと鉢2セントで植木を預かる。
    ひかげがすきとか、水はちょこっととかいろいろ心得てて
    おうちはジャングルみたいになって
    みんな「前より元気になってる!」ってよろこぶ話

    この植物大好きっぷりがいいなー
    子どもの一直線ってすてき

    夢で植物が育ちすぎて壁がドリフのようにバタンって倒れて
    家のカタチの森ができてるのがちょう面白い

  • 挿絵や話の様子で判断すると、主人公のトミーは小学校の低学年くらいでしょうか。
    自立心と向上心にあふれ、自分の力で周りに役立っていくすべも知っている。
    日本の子供とは、ずいぶん差があります。
    違和感を抱くとすれば、その点でしょう。
    それ以外では、読後の爽快感が残る本です。

    夏休みにどこにも行かれないのなら、近所中の鉢植えを預かってアルバイトをしようと計画するトミー。
    近所の家のほとんどは、海や山に出かけるのですね。
    しかし、トミーのお父さんはこのことを快く思いません。
    そりゃそうです。家中いたるところが鉢植えだらけなのです。

    あまりにも家の中で茂ってきて、トミーは考えました。
    そしてその考えを実行に移したのです。これからがすごいところ。
    図書館で調べ、道具を買いに行き、鉢植えの植物を綺麗に刈り込んで、刈った枝を挿し木したのでした。
    そして、帰宅した近所の人たちはみんな大喜び。トミーの家はもとのすっきりした家に戻りましたが。。。

    ハッピーエンドが、とても気持ちがよいのです。
    絵も、青と黄を貴重にした、あっさりした淡彩画。
    混ざり合った部分がわずかに緑色をしているだけです。
    子供にこんなアルバイトをさせるなんてと思う人は、それなりの子が育つことでしょう。
    しかし、トミーは単にお金儲けのためだけでやっているのではありません。
    草花が大好きだからこれを思いついたのです。
    そして、どうすればもっと緑を増やせるか、どうすればもっと鉢植えたちが元気になるかを、自分で道を見つけて実行したのです。
    行動的でアメリカらしいとも言えるでしょうね。
    日本人の子供にはなかなか真似出来ない、率直で知恵にあふれた子供が描かれます。
    最後はお父さんが、家族みんなでお出かけに行こうと誘います。
    トミーの頑張りに、素敵なプレゼントが待っていたのです!

  • 男の子の行動力と責任感、学ぶ姿勢がすごいし、両親も無理矢理やめさせたり手伝ったりしないで子供を信頼しているのがすごい。
    アメリカと日本で子育て、子供に期待するものが全く違うのが興味深かった。

    また、使っている色が黄色と青だけなのに、様々な植物の種類の違いを出していて、その表現力にも感心した。

  • トミーは、夏休みに旅行をする近所の人から一鉢2セントで植木を預かる。トミーは、それぞれの鉢植えに合わせて、光や水やりを工夫して成長させる。おうちはジャングルみたいになって、トミーは植木が伸びすぎる夢を見る。トミーは、本を読んで、剪定し、切り落とした枝を小さな鉢に植え替える。帰ってきた近所の人は、「前より素敵。」と喜ぶ。小さな鉢は子どもたちにあげる。鉢植えから田舎を思い出したお父さんは、家族で田舎に出かけることにする。
    ※小学生が、自分で決めたことを工夫しながら、実行していくのがいい。近所の人からお金を取るのがアメリカらしい。

  • 図書館で、子供がこれがいいと自分でもってきた絵本
    何か惹かれるものがあったのでしょう

    こんなに有名だったとは知らなかったです
    ぜひ夏休みに読ませたい絵本です

    近所の人が、夏休み旅行に出掛けるから
    植木鉢を預かってあげるというトミー

    まずこんな近所づきあい今はなかなか無いなと。
    でもそのトミーの優しさと、植物に対する愛を感じます

    家がジャングルになるのもちょっと素敵

    でも伸びすぎて困ってる本を
    自ら図書館でリサーチして
    道具を集めて剪定して
    持ち主に返すとは素敵

    こんな好奇心や自主性や工夫して考える力
    誰かのためにできるって大事だなと思います
    しかもちゃんとお金ももらって子供なのに
    ビジネスとして成り立っています!

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著者プロフィール

アメリカ・ニューヨーク生まれ。ニューヨークのプラット・インスティテュート卒業後、出版社で広告デザイナー・編集者を経て、フリーライター・デザイナーとして活躍した。1952年にデビュー作品である妻グレアムとの共作『ほら なにもかも おちてくる』(本作)がコルデコット・オナーを受賞。『どろんこハリー』(福音館書店)、『はちうえはぼくにまかせて』(ペンギン社)など沢山の作品がある。1975年没。


「2017年 『ほら なにもかも おちてくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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