2ひきのねこ

著者 :
  • ブロンズ新社
4.10
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本棚登録 : 88
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893096395

作品紹介・あらすじ

実話に基づく愛猫の物語。ぼくはずっと、ももちゃんだけをみてるのに―。ぼくが赤ちゃん猫のときから、ぼくはももちゃんといつもいっしょ。ももちゃんと、のびをする。ももちゃんと、ひるねする。ももちゃんと、木にのぼる。木のうえはふたりの舟・・・。ぼくたちの幸福な日々は、ずっとずっとつづくと思っていた。そんなある日、ちっちゃくてピカピカの子猫、すなこがやってきた―。ヒグチユウコさんの推薦帯つき。

感想・レビュー・書評

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  • なんかオシャレな感じ。ねこちゃんの気持ちがよくわかる。最後は みんな とても よいかんけい になってよかった。 

  • 宇野亞喜良さんの実話にもとづく 愛猫の話。
    ももちゃんのぼうしのボンボンくらい、小さなときに、ももちゃんの家にやってきた、ねこのボンボン。ぼく ボンボンとももちゃんはいつもいっしょ。ももちゃんといっしょにうたったり、手をつないで走るのがすき。いっしょに木の上にのぼる。
    きのうえはふたりのふね。
    ふたりで どこへだって いける。

    ある日、ちっちゃい すないろの すなこ というこねこが やってきた。
    すなこが きてから ももちゃんは すなこばかりみている。 すなことばかり あそんでいる。
    ぼくはずっと ももちゃんだけを みてるのに。

    ……ボンボンは、だんだん元気がなくなっていきます。
    やるせない。
    なんだか いきているのが やりきれない。

    くやしいけど、すなことおなじことを してみる。
    だめ、ももちゃんは ぼくのほうを みてくれない。
    ほんとうは すなこみたいに あまえたくないけれど、ミャーと まねしてみる。 ああ、でも のどが カラカラ。 こえが でない。

    すなこより さらにたかいところに のぼった。
    うんよく、とけいが 3じを ならしてくれた。
    ボーン ボーン……
    「かみさま どうか ぼくから ももちゃんを
    とりあげないでください」

    そのときだった。

    「ボンボン?」 ももちゃんの ひとみに ぼくが
    うつった。

    ももちゃんに だかれて したに おろされ
    ぼくは ひさしぶりに ももちゃんの においを
    かいだ。 うーん、たまらない。

    ……そして

    ももちゃんと ぼくと すなこ。
    いまは みんな とても よいかんけい。

    ……ラストページで、眠っているももちゃんの背中にすなこ、おしりにボンボンが くっついている、可愛らしい絵をみて、ボンボン良かったね!と 
    ほっとしました。でも、ほったらかされていた
    ボンボン 可哀想だった。

    ……それにしても、宇野亞喜良さんの描く女の子の絵って、笑顔がなくて、どこか沈んだ アンニュイなお顔をしているのに、ポーズや、お洋服が、キュートで、とてもチャーミングです。
    ねこのボンボンは、表情豊かに描かれていて、とても 気持ちが伝わる絵でした。

    すなこと ももちゃんと ボンボン
    仲良しになれて、とても良かったです!

  • 4歳3ヶ月の娘へ

  • 何だか、ものすごくスタイリッシュ。
    いわゆる子ども向け絵本とはちょっと違う。
    すなこがやって来たときのボンボンは、下の子が生まれて、さみしい思いをするお兄ちゃんみたいだ、切なくなってくる。
    最後はみんな仲良くなって良かった。

  • きのうえはふたりのふね
    ふたりでどこへだっていける。

    ボンボンとももちゃん、そしてすなこ

    せつない、関係の物語。
    もう読み始めたら、きっと目が離せなくなっちゃいますよ。

  • 資生堂のマジョリカマジョルカのマジョリ画の方

    アンニュイでモードな絵
    オシャレな絵本だと思うけど…

    ももちゃん家に最初にやってきたネコぼんぼん
    いつも一緒にいたのに
    ある日やってきた2匹目のネコすなこ
    すなこがやってきてからはももちゃんはぼんぼんをほったらかしで
    ずっとすなこと一緒
    最後は2ひきのねことももちゃん、いい関係になるけど
    ほったらかされたぼんぼん、ちょっと可哀想だった

  • エキゾチックな絵本♪

  • すきになったらの絵本あった

  • 飼い主のももちゃんと猫のボンボンのお話。
    新入り猫のすなこを加えた3人の関係が何とも言えず可愛くもあり、切なくもある。

    動物と暮らしたことのある人なら思い当たる節があると思う。我が家の猫を抱き締めて、大好きだよと言いたくなる絵本。そして、宇野亞喜良さんの描く女の子と猫が大好き。

  • 妬いちゃったり、寂しくなったり、絶望したり、そんな好きな人に好きな人が出来ちゃったときの側の気持ちを、ボンボンという可愛らしい名前を付けられたねこで描いているように受け取った。これが人間同士だったら、相手側の気持ちも混じり合ってこんなに共感できないかもなあって思った。

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著者プロフィール

1934年名古屋生まれ。画家・イラストレーター・デザイナー。1952年名古屋市立工芸高等学校図案科卒業。カルピス食品工業の広告課を経て、1960年日本デザインセンター設立とともに入社。主な受賞に1956年日宣美展特選、1960年日宣美会員賞、1966年東京イラストレーターズクラブ賞、1982年講談社出版文化賞さしえ賞、2015年読売演劇大賞選考委員特別賞等。1999年紫綬褒章、2010年旭日小綬章受章。出版、広告、舞台美術等、多方面で活躍を続ける。

「2017年 『五月よ 僕の少年よ さようなら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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