流亡: 日露に追われた北千島アイヌ (道新選書 24)

著者 :
  • 北海道新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893639431

作品紹介・あらすじ

1875年に目露間で交わされた樺太・千島交換条約で、北千島の先住民族は故郷を追われ、流浪の身となった。日露に"楽園"を収奪されたアイヌ民族らの変転の軌跡を描く衝撃のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 日本とロシアに翻弄された北千島アイヌの調査に関する数少ない書籍。彼ら自身が文書を残していないので日本もしくはロシアの視点で綴られる。
    ロシアの入植初期や樺太・千島交換条約締結後の強制移住や迫害は想像すると辛いものがあった。またカムチャッカに住むイテリメンや南千島アイヌ、アリュートとの交流についても記載があり、近隣の集団との関係も伺えた。

  • 日露の歴史に翻弄されたサハリンアイヌの極めて貴重な記録。

  • 『語りつぐ北海道空襲』に書いた思いは、この本入手にも生きているんですな。
    北海道先住民族アイヌに対して、日本人(和人)は一体なにをしたのか?
    いま北海道に住んでいて、この地をふるさとと思っている私は、知らなくちゃならないと思うわけです。
    そうじゃないとこの地に住む資格がなくなってしまうような気がするのですなぁ。
    + + +
    版元品切れなので、仕方なく古本で入手v
    状態もよくって安心しましたv
    2008.06.28.
    + + +
    某所で通販申し込んだら在庫切れだって。。(ががーん)
    とりあえずこちらにメモ 2008.6.3.

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著者プロフィール

小坂洋右(こさかようすけ)1961年札幌市生まれ。旭川市で小中時代を過ごす。北海道大学文学部卒。英オックスフォード大学ロイター・ファウンデーション・プログラム修了。アイヌ民族博物館学芸員などを経て北海道新聞記者に。現在、編集委員。著書に『破壊者のトラウマ――原爆科学者とパイロットの数奇な運命』(未來社)、『流亡――日露に追われた北千島アイヌ』(北海道新聞社)、『アイヌを生きる文化を継ぐ――母キナフチと娘京子の物語』(大村書店)、『〈ルポ〉原発はやめられる――日本とドイツ その倫理と再生可能エネルギーへの道』(寿郎社)、『日本人狩り――米ソ情報戦がスパイにした男たち』(新潮社)、『星野道夫 永遠のまなざし』(山と渓谷社)、『人がヒトをデザインする――遺伝子改良は許されるか』(ナカニシヤ出版)などがある。北海道庁公費乱用取材班として新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)奨励賞を受賞。『原発はやめられる』で第27回地方出版文化功労賞奨励賞(ブックインとっとり主催)を受賞。

「2015年 『大地の哲学 アイヌ民族の精神文化に学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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