君自身に還れ 知と信を巡る対話

  • 本願寺出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894163775

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  • 978-4-89416-377-5 261p 2007・3・10 1刷

  • 言葉が溢れすぎ、コミュニケーションが溢れすぎてそれらの価値が低下している。言葉は目的達成のための手段に。嘘をつく道具にもなり真実を語るものではなくなっている。

    フィヒテ「知識学」
    君自身に還れ、君の外にあるすべてから目を向けかえて自分の中に還れ。これが哲学というものが哲学者に対してするところの第一の要求。

    うーん。理想には共感するが人の倫理を責めてその背景にある社会的背景とかシステムの改善を目指さないというのはどうだろうか。何が倫理的かという話をして自分自身を善の内側において世の一般を批判するだけで社会のインパクトを考えないいう時点で少し無責任さが見える。もちろんその生き方の美学には共感するところもあるが、彼らが社会の文脈でそうせざるを得なくなっているということに関して自覚がないような気がする。それは倫理観を責めたところで解決する問題でなく、社会制度を改良する必要があるという点でこの言説は少し内部観測すぎるのではないかと思う。

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