- Amazon.co.jp ・本 (85ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894232426
作品紹介・あらすじ
草原・庭・家・川・海に住む、70の妖精が大集合。北欧神話、ケルト民話などで、ヨーロッパの文化に深く根づいている妖精たち。妖精の謎だった、背丈、すみか、生活、行動、エピソードなどがわかる絵本。
感想・レビュー・書評
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全4巻あるうちの1巻です。ヨーロッパの「妖精」を棲み家別に解説した絵本仕立てのような図鑑。
まず絵がたいへん綺麗。昔ながらのヨーロッパのイメージにぴったりの妖精たちが描かれています。
中身は日本における「妖怪図鑑」と似て、面白かったり気持ち悪かったりします。
「妖精」といっても、可愛らしさやファンタジックな要素は少ないです。むしろ昔から生活に根ざして語り継がれてきた「ヨーロッパのお化け(もののけ)」という感じ。彼らの生態が詳しく紹介されていますので、そこに興味があれば満足の得られる内容だと思います。
逆に、「ティンカーベル」のような見た目を期待しているとがっかりします。
家やその周りの自然に棲んでいる妖精たちが、本当に存在するかのようなリアルさで描かれていて面白いです。欧州の人はこういう生き物を感じて生活してきたのか、と新鮮に思えました。
一方で、陰りのあるイラストも相まってグロテスクな印象を受ける項目が多いです。
例えば、「クリスマスの人食い妖精」の項目は、大人に取り入って家に棲み付き、子どもをとって喰うという狡猾さと、優しそうな顔の裏で包丁を構えるイラストの気持ち悪さ、実はサンタクロースの本性だというような解説のブラックユーモアが相乗効果になって、ページを開くのも嫌になるような毒気を感じます・・・;;
日本でいうところの物の怪や妖怪が、決して可愛いだけでないのと似たようなイメージですが、わたしは全体的にブラックな印象を受けるので、ほとんど手に取ることもなく本棚に眠っています。水木しげるの妖怪大図鑑を見た後寒気がして眠れなかった感じに似ています・・・。
面白い本だとは思いますが、ほとんど読む気になれないのが残念です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イラストが実に素敵です。眺めているだけで楽しい。しかし割と怖い妖精多いのね……。日本の妖怪といろいろ似てる気がしました。
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クリスマスの人食い妖怪がすごく好き
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分類=妖精・海・草原・ヨーロッパ。00年9月。
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何故か「好きそうだから」っていただきました。なぜ...?正体バレバレ..?妖精の本です。