「ナルニア国」への扉~C・S・ルイス (名作を生んだ作家の伝記シリーズ 2)
- 文溪堂 (2006年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894234833
作品紹介・あらすじ
不朽の名作「ナルニア国物語」を生んだC・S・ルイスの生涯を描いた伝記。
感想・レビュー・書評
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2008/9/20 〜 9/26
「ナルニア国」への扉 − C・S・ルイス (名作を生んだ作家の伝記)
『カスピアン王子のつのぶえ:ナルニア国ものがたり−2』が話題となり 映画館で見たのがきっかけで、 映画 『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』もTVで見ました。
⇒ Myあれこれブログ
なかなか おもしろい! というわけで、原作本を 1,2 と読みすすんだところ。
⇒ Myブログ 『ナルニア国ものがたり』 1,2 を読む
さて、人気童話(児童書)「ナルニア国」シリーズを書いた C・S・ルイス ってどんな人?
C・S・ルイスの伝記 を読んでみましょう!
クライブ・ステープルス・ルイス (Clive Staples Lewis)、 呼び名は ジャック
1898年11月29日 - 1963年11月22日 ベルファスト生まれのアイルランド人。
イギリスの学者、小説家。
無神論者だったジャックは30歳にして、キリスト教の神を信じる ようになる。
・・・私にはよくわからないが、それはとても重要なことだったようだ。
そうなると、神への信仰はとても深いもので、大学の先生(講師〜教授)をしながら 神についての 多くの本を書いている。
ジャックは多くの作家と親交があり、仲間の会合で執筆中の原稿を読みあい、批評しあって 作品を書いている。
へ〜、作家って 一人 こもって執筆する もんだと思っていたから 驚き!
50歳ごろから 子供向けの本 を書き始め、「ナルニア国」が生まれた。
他の児童文学作家と違って、ジャックは子供好きでもなかったし、空想的な面もなかったらしいので、子供の本を書き始めたときには 周囲はびっくりしたらしい。
ところが、ジャックは子供の頃からとても想像力の豊かな子供で、6歳の頃にはもう お話や劇を書いたと言う。
そのころからの空想の蓄えが きっと後年の本に生きているのだろう。
・・・だが、伝記を読んで 宗教の臭い・・をかいだ今となっては、ナルニア国の輝き にも偏光がかかってしまった〜〜〜。
「ナルニア国」は、多くの子供に愛され、ジャック宛の手紙には 「アスランと一緒にナルニアで暮らしたい」 という内容も多いとのこと。
アスランは、神! 神に守られた平和な国で 永遠に過ごせたら〜。
内容
第一次世界大戦への参戦、ムーア夫人との出会い、キリスト教への篤い信仰、そして、ファンタジーの不朽の名作の執筆…。
「ナルニア国物語」を生み出した作家C・S・ルイスの生涯を描いた伝記。
著者: C・S・ルイス
カリフォルニア州生まれ。ポモーナ・カレッジ卒業。少年少女向けの人気書籍を多数執筆。マサチューセッツ州在住。 -
ナルニアを読んで、そういえばルイスについて何も知らないなー、と思ったので。
幼い頃の母の死、気難しい父とのすれ違いや、慣れない学校に軍隊での厳しい生活。
ルイスはの人生は、大変辛い出来事が多いです。
それでも決して屈折することなく、最後まで優しく温かな人だったようです。
個人的に、トールキンがナルニアをくだらない、と徹底的に非難していたことが驚きました。
ゼロから物語を作っていくトールキンにとっては、自分の想像した世界を自由に描くルイスの考えは、理解し難いものだったのかなぁ。