現代経済学批判宣言: 制度と歴史の経済学のために

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894340527

作品紹介・あらすじ

本書は、現代における経済学の支配的潮流である新古典派パラダイム批判の書である。現代経済学は、固有の経済的諸問題(失業、インフレーション、為替レートの乱高下、産業の空洞化など)だけでなく、広い意味での経済社会問題(エコロジー、ジェンダー、高齢化社会、人口増大など)にいたるまで、有効な処方箋を作成できないでいる。その原因は、現代経済学の分析枠組みの要である、「完全な合理性」といういわば現実から遊離した概念にある。それに代わって本書が主張するのは、現実の特定の状況のなかに位置づけられた合理性である。つぎに本書は、その誕生から現在にいたるまで、20年に及ぶレギュラシオン理論研究を全体的に総括し、これからの展望を提示している。また本書は、現代経済学の鳥瞰図を提示している。

著者プロフィール

●ロベール・ボワイエ(Robert Boyer)
1943年生。パリ理工科大学校(エコール・ポリテクニック)卒業。数理経済計画予測研究所(CEPREMAP)および国立科学研究所(CNRS)教授,ならびに社会科学高等研究院(EHESS)研究部長を経て,現在は米州研究所(パリ)エコノミスト。
著書に『レギュラシオン理論』『入門・レギュラシオン』『第二の大転換』『現代「経済学」批判宣言』『世界恐慌』〈レギュラシオン・コレクション〉『1 危機――資本主義』『2 転換――社会主義』『3 ラポール・サラリアール』『4 国際レジームの再編』(共編著)『資本主義vs資本主義』『ニュー・エコノミーの研究』『金融資本主義の崩壊』『ユーロ危機』(以上いずれも藤原書店)『レギュラシオン』(ミネルヴァ書房)などがある。

「2016年 『作られた不平等』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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