新しい富の作り方 ~3年後にお金持ちになる資産の増やし方・守り方~

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  • フォレスト出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894514232

感想・レビュー・書評

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  • 3年後にお金持ちになる資産の増やし方というタイトルの副題に魅せられてこの本を手に取ってみたのですが、それらは最終章に30ページ程、割かれて書いてあります。

    要するに、国内外ともに「成長するものを自分なりに見つけて早めに投資しましょう!」「お金がお金を生む仕組みを作っておきましょう」ということのようです。製造業の実情を知らない人が書くと、このような結論になってしまうのでしょう。

    ともあれ、これから日本株は下がるようで、良い業績の会社もつられて下がるので、それらを見極めて買っておくと良いということなのでしょうが、それは自分で見つける必要があるようです。

    また商品については、ドルコスト法でゴールドを推奨している点(p209)もオーソドックスだなと思いました。為替相場は、円高が進んでしまうようで、そのレベルは副島氏が彼の本で書いているとおり、60円程度になるようです。

    アメリカで卸売物価と消費者物価の逆ざや問題が起きている点(p116)は、私にとっては初めての認識でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・筆者が考える日本国の大底は、2013年から2014年、2011年春頃から日本株は底入れする(p25)

    ・2010年に進んだ円高は、日本国債と米国債の利回り格差が縮小して、ドルキャリートレードが活発化したことが原因、ドルを売って新興国通貨を購入して投資していた(p29)

    ・円ドル為替の出発点を2007年6月の124円21銭とすると、「半値の法則:1971年360円、1978円180円、1985年260円、1988年120円、1990年159円、1995年79円」を用いると、60~70円となる(p35)

    ・平成11年以降の日本の年間平均給与の対前年比伸び率は、平成19年まではマイナス0.5~1.5%、20年:マイナス1.7%、21年:同5.5%=405万円(1999年:461万円)と急激な落ち込み(p47)

    ・平成21年末で日本には5400万人の労働人口がいるが、1年間通じて働いているのは4500万人のみ(p49)

    ・円はドルやユーロに対してこそ高くなっているが、新興国通貨に対しては円安傾向なので、韓国ウオンやレアル等は、為替差益と高金利のダブルを期待できる(p60)

    ・日銀が30~40兆円の金融緩和を行うという政策に出た場合には、日本経済に脱デフレのきざしが現れて、2013年までに1万4000円に上昇するだろう(p99)

    ・悲観シナリオ(デフレ継続、首相も現在レベル)の場合には、日経平均が1982年10月の最安値:6849円まで下落する(p102)

    ・アメリカでは、卸売物価と消費者物価の逆ざやが問題となっている、卸売物価指数:4%に対して、消費者物価指数:1%、3%の逆ざやであり、企業はモノを作って売れば売るほど損する(p116)

    ・表向きは米軍はイラクから撤退しているが、じっさいは米国撤退後の治安維持業務を、米民間警備会社に委託している、CIAやNSA(国家安全保障局)の送り込んだ工作員もいるだろう(p125)

    ・世界恐慌から世界大戦に向かう時期にも、FRBをはじめ主要国の中央銀行が盛んにゴールドを購入した、いまの世界情勢は当時と酷似している(p135)

    ・メタンハイドレートは日本を取り巻く海底の岩盤に閉じこまれていて、その埋蔵量は世界でも10指に入る、北方領土、竹島、尖閣諸島周辺に存在する(p146)

    ・自国通貨高になって破綻した国は過去にひとつもない、国債がデフォルトした国は、すべて自国通貨が暴落してから(p196)

    ・モノづくりの条件で勝てない先進国は、お金でお金を生み出すビジネスを考えるしか無い(p199)

    ・デフレの国からインフレの国にお金を移して、株式か高金利債券で運用する、日本がデフレ脱却して円安になったら」円に戻す(p201)

    ・マザーズに上場している「クックパッド」は、アブストラクト化時代を象徴する事例である(p207)

    ・商品を研究し、得意の商品に投資する、わからなければゴールドをドルコスト法で購入する(p209)

    2011/1/10作成

  • 感想や直感ばかりなので根拠に乏しいが、経済学が大した効能がない時代、意外にそれが良いのかもしれない。

  • 震災直前あたりで読んだものを再読。ヤバい、TPPについても書いてあるやん。アレ?初読で気がつかなかった私がヤバいのかな?怖い。もう一度読んだ方が良さそう。

  • (101230)半値の法則ね。。。さすがに1ドル60円まで下がるとは思えないんだが、参考にする。

  • 中に度々出てくる算命学という占いみたいな古代中国の先読みの学問が気になった。社会の発展を50年周期で考えるらしい。

  • 国際金融コンサルタントである菅下清廣氏との出会いの本。今や人・物・金はすべてグローバルに動く時代になった。国際的動向を把握しないと儲けることはできないと痛感した一冊

  • 3年後にお金持ち、良いと思います。

  • 新しい富の作り方 菅下 清廣

    [日本株の見等し]
    年始高。12000円の以外高も。
    円高が止まるだけで、日本株が上昇する機運が高まる。ヘッジファンドのロングショート戦略の巻き戻し。
    日本株は世界景気の本格回復を織り込む時には、NYを凌ぐパフォーマンス。アメリカで2011年6月までに6000億ドルの量的緩和による金融相場が期待できる。また、さらに追加緩和が積み増される可能性。
    その場合、REIT関連、不動産関連、金融株の上昇が期待できる。キャノンやSONYなどの国際優良株にも。

    [テーマ]
    ・ 新興国市場相場の到来 。特に、ネットユビキタス関連でスマートフォン、デジタルエコポイント家電関連
    ・新しい円高時代に新しい内需産業。ネットユビキタス、エコ関連、エネルギー関連
    ・イノベーション元年。電気自動車、電子ペーパーなどのデジタルデバイス
    ・菅首相が退陣し、解散総選挙に追い込まれる。
    ・円高を活かしたM

  • 今、中国などの新興国の存在が大きくなってきて資本主義のありかたが変わってきたり、ドルやユーロなど今まで世界の基軸通貨として扱われてきたものが信用を失いそうだったり、世界が転換点にあるような気がします。そして、今その金融危機を乗り越えて、新しい世界のあり方を模索し始めたかのような動きが見られたりする気がします。この本を読むと、さらにそんな気持ちになります。世界の大きな変化をチャンスに変えられますように・・・。

  • 平明な言葉でわかりやすい説明。個人でできることは、株安、円高、債券安を意識した投資ということになるとのこと。具体的に実践するにはさらなる情報収集が必要。すでに投資を行っている人向け

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著者プロフィール

国際金融コンサルタント、投資家。ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と言い当ててきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」との異名も持つ。『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』(PHP研究所)、『新しいお金の流れに乗りなさい』(徳間書店)、『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!』シリーズ、『株とチャートでお金持ちになる!』(実務教育出版)など多数の著書がある。

「2023年 『2023-2024 資産はこの「黄金株」で殖やしなさい! 日本株大復活!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菅下清廣の作品

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