日本人のためのフェイスブック入門 (Forest2545Shinsyo 29)
- フォレスト出版 (2011年1月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894518308
感想・レビュー・書評
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マーケティングコンサルタント・松宮義仁氏によるFacebook本。Facebookの使い方というより、それを使って何をするかというところに力点をおいてあるのが最大の特長。すなわち、本書をもってFacebook本は第2フェーズに入ったものと思われる。第2フェーズの争点は、ずばり”ソーシャルグラフ”。
◆本書に書かれている”ソーシャルグラフ”の説明について
・ソーシャルグラフについて書かれている第二章のタイトルが「人生を変える!友だちを1000人つくる方法」となっている。このタイトルだけで賛否両論の声もあがるのではないかと思う。ただし、”ソーシャルフレンド”、”いいね!友達”などの説明は、Facebook人口が少ない時から初めていた日本のユーザーには納得感のある説明になっており、非常に共感ができる。
・個人情報やプライバシー設定、マナーに関する説明も手厚く、積極的にFacebookを活用するためのTIPSが充実している。
・そもそも「日本人のためのフェイスブック」という視点が秀逸だと思う。Baseballと野球が似て非なるものであるように、”Facebook”と”フェイスブック”も違ってしかるべきであると思う。米国でどのように使われていようと、私たち日本人は日本の特性にあった使い方を考えていけばよいと思うし、その必要もあると思う。
・ソーシャルグラフとは関係ないが、ファンページ運営における”ソートリーダーシップ”(=新しい考え方のリーダーになる)という考え方も、非常に参考になった。
本書を読んでまず気になったのが、昨年末くらいから「Facebookでは、リアルの友人以外とは友達にならない方が良い」という声が強くなってきているということである。Facebookでは友人の数が増えてくると使いにくくなる設計になっており、リアルの友人以外との交流は個人ファンページを使用して行うのがおススメとのこと、そしてその情報はFacebook自身の発信によるものであるとのことだ。本書の内容は、そういった原理主義的な考え方とは、ある意味において対極をなすものであるが、個人的には強い共感をおぼえる。
◆本書の内容に共感する理由
・つながりの数は多い方が、Facebookの醍醐味をより味わうことができるから。そして、プロフィールページと個人ファンページの二つを運営するのは単純に面倒くさい。
・”弱い紐帯の強さ”という考え方がある。すなわち人脈のロングテールのようなもの。リアルで会うほどの関係ではないが、ソーシャルメディア上だけで繋がっている人とのやり取りは実際に面白いし、価値があるとも思う。ストーリーの共有や、同じテーマへの興味・関心があれば、信頼関係は十分に構築できる。
・Facebookが先に根付いた米国と、Twitterが先に根付いた日本ではスタート地点での土壌が違うと思う。Twitterの後に始めた人が、FacebookをTwitter的に使うのは無理もない。米国での使い方やマナーにあわせることの方が、不自然ではないだろうか。
・友人の数が増えてくると使いにくくなるシステム設計ということであるが、なぜシステムの設計に使い方を合わせなければならないのか良くわからない。使い方にあわせて、システムを変える方が妥当なのではないだろうか。
我々は、自分たちの重要なインフラになりうるプラットフォーム事業を、ひとつの私企業が手掛けているということを忘れてはならないと思う。だからこそ、厳しい視線を向け、意見の声をあげていく姿勢が、今後ますます重要になっていくと思う。そんな気づきを得たことが、本書による最大の恩恵である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で予約していて、数か月で届きました。1日でサッと読めて私がフェイスブックを始めるのに後押しをしてくれました。
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2年近くfacebookを利用していましたが、何か見逃している利用法や設定など無いか、またそもそもfacebookは世間的に見てどういうものなのかが知りたくて読みました。
facebookを何ヶ月か使用している人にはそんなに目新しい記述は無いと思いますが、facebookの成り立ち、他のSNSとの違い、facebookの長所、個人利用/ビジネス利用方法、マナーなど一通りのことが分かりやすくまとまっていました。「自分のルールを人に押し付けない」というのは大事な点だと思います。
また、この手の本は結局著者の宣伝本が目当て、ということも多いのですが、この本からはそういった印象もなく、不快感無く読めました。
facebookを始めてみたは良いけど良く分からない、といった方は読んでみるのをお勧めします。ネット上にも断片的な情報はありますが、やはり本でまとめて情報を得る方が圧倒的に効率が良いです。 -
今更ながらフェイスブックについて基本的なマナーなどを知りたいと思って読みました。
フェイスブックのアップデートなどもあり、少し情報が古くなっていますが、特に問題なしです。
リアルな友達同士のやりとりよりも、ビジネスマン向けに人脈を広げるための使い方が紹介されています。 -
何冊か、Facebookの解説書を読み始めたりしてましたが、なんか邪魔が入ったり、とっつきにくかったりして途中で投げてました。
この本は一気にすぐ読めました。文字が大きいというのもありますが。
なぜ「日本人のための」かというと、匿名で発達してきた(2ちゃんねるのように)日本のウェブ文化を鑑み、日本人のメンタリティを踏まえた上で、どのように使っていけばいよいのかということです。
自分自身、Facebookを使っていて、どうも、合わず。さりとて、これは使いこなすべきものだという直感みたいなのがあって、少しあせってた感じもありました。
ボクがとっつきにくかったのは、ひとつにはFacebookのインターフェイスの問題だと思う。単純に感性が合わないだけなのだろうか。多分、慣れによって克服できるレヴェルだと思う。
そもそも、そんなに複雑なツールではないのだ。でなければ意味がない。
その単純操作の生み出す巨大な成果について、驚愕を持って解説されています。
中でもそのキモは「いいね(Like)!」ボタン。これは本文参照。
Facebookは基本的にリアルな知人を改めてウェブ上で再構築するツールなのだと思っていたのだが、そうではないらしい。
実名運営ということで、mixiのようにやたら馴れ馴れしいのはNGだが、節度をもって、どんどんと友達の輪を広げていけば良いんだね。
本書では、ビジネス活用の視点に立ってアドバイスされているので、それもいい。
多分、この本だけで重要なポイントは網羅されているのではないだろうか。
しばらく、手元におきつつ、Facebookを活用していきたい。 -
フェイスブックについて、ざっくり学べる本。
えと、ざっくり、学ばせていただきました。 -
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facebookにアカウントを作ってみたものの、どう使ってよいかわからず、iPhone版が使いにくい上安定しないこともあり、あまり使っていなかった。そこで何か入門書でも読んでみるかと思っていたところ、本屋で本書を見かけ、タイトルにわざわざ「日本人のための」とあったところから購入してみた。
内容的にはあちこちのウェブ上で紹介されている入門書レベル。よくまとまっている。本書を読めば表面的にはfacebookを使うことができるようになるだろう。ただ、肝心の使いこなすため部分の記述はウェブの紹介記事と同様にない。また、「日本人のため」という部分も説得力がない。
結局、ウェブの入門書を書籍化しただけという感じで、わざわざお金を出して買うほどの内容はなかった。残念。 -
新書
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良くわかったけど出来る気は今のところしない。発信を目的とするならまだ利用目的が見えない。