真夜中の切裂きジャック (ハルキ文庫 く 1-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 73
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894563056

作品紹介・あらすじ

連続誘拐殺人の犯人は、僕の恋人なのか…表題作『真夜中の切裂きジャック』。狂気の殺人者たちを描くサイコ・ホラー-『羽根の折れた天使』『クラスメート』。"芸"に取り憑かれた人々の哀しくも美しい物語-『獅子』『白鷺』『十六夜』。『魔境遊撃隊』の印南薫が語る「新日本久戸留綺譚」、魔性の宝石をめぐる恐怖夜話『描目石』。ホラー、耽美、芸道小説と、バラエティに富んだ傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集
    「〈新日本久戸留綺譚〉猫目石 」(ぼくらシリーズ)

  • 書いた記録が消えていたので再考。

    真夜中の切り裂きジャック
    羽の折れた天使
    クラスメート
    獅子
    白鷺
    十六夜
    猫目石

    恐怖小説ここに有り。

    どこからこういう話を思いつくのだろう。
    どうしてこういう話を書き連ねようと思うのだろう。
    理解できないが、存在しているものは否定できない。

    文学であることに間違いない。
    栗本薫の作品でなかったら読まなかったろう。

  •  栗本薫の作は初めて読んだが、こんな作品を書いて居るんだなと思った。なかなか暗いというか怪しい感じの世界観で、僕は非常に楽しめた。「羽根の折れた天使」は、鬼のような内面を持った子供が描かれていて、それに親が恐怖しているという感じだった。しかしその子を育てたのは、その親な分けで、親の背中を見て子供は育つんだなって考えると、その恐怖はさらに倍増するのでは無かろうか。「真夜中の切裂きジャック」は、この短編集の中では長い方で、じっくりと世界に入って行けた。しかし、わかりやすい世界観なのに、なんだかその世界に入っていくのには抵抗があった。きっと栗本薫の世界になれていなかったからだろう。全作品通して思ったが、大きな落ちはなく何となく狂気に満ちて終わっていく話ばかりだと感じた。

  • たしか表題作が、ミステリのアンソロジーに
    入っていて読んだ記憶が。
    耽美ものとの出会いとして。

  • 栗本さんにしては普通だったなぁ。

  • 短編集だから、本人も書いているようにかなり趣の違ったものが一緒になっている。でもA面のホラーの方は結局みんななんとなく同じパターン。B面の芸事の方も似てるっちゃあ似てる。ボーナストラックは私好きだな、こういう話。あるものの持つ魔力について語る栗本さんの能力は他に類をみないと思う。魔境遊撃隊の印南薫君の話(だよね?)。こういうグインサーガほどのファンタジーでもないけれど、不思議な世界を描いた栗本さんの話は読みたいと思う。あと伊集院さんものと。ちょっと誤植が多かったのが気になるなぁ。'97

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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