- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894640382
作品紹介・あらすじ
本書には、1977(昭和52二)年から1999(平成11)年までに著者が出会った三つの保育園での子どもたち、先生たち、親たちのことが書いてある。
感想・レビュー・書評
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2 子どもを育てるのは誰か[川田学先生] 3
【ブックガイドのコメント】
「信州の農家の子どもたちと織りなす日々の記録から、『保育とは何か』を考える。」
(『ともに生きるための教育学へのレッスン40』128ページ)
【北大ではここにあります(北海道大学蔵書目録へのリンク先)】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2000945215詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いまは保育士が男性であることはさほど珍しくありませんが、昔は全て女性でした。保母さんと呼ばれた時代が続いていました。
男性が保母資格試験を受験できるようになったのは1977-78年の頃です。近藤幹生さんは保父さん一期生か二期生なのです。それまで女性の仕事と思われていた中に保育が好きで入っていかれるのですが、そんなものは男の仕事ではないとの偏見もあったようです。
近藤幹生さんの生き方や物事に対峙する姿勢と、私のそれは大きく違うなぁ と感じました。もちろん良い悪いの論議は意味を持ちませんが、私は北風型で近藤さんは太陽型なのです。
物事に対し冷たい、きつい目で対峙する北風に対し、太陽は暖かく優しく対峙します。北風は人の心に怒りや憤まんをのこします。太陽は感動や感激を残します。私は最近の自分なりの生き方に結構自信を持っていました。しかしこの本を読んで、例え同じ様なことを目指しても、全く違うアプローチがあることを切実に感じました。結局本当に人を動かすのは感動や感激だけではないのか・・・ と、一寸自分の生き方を見直す機会になりました。