東南アジア年代記の世界―黒タイの「クアム・トー・ムオン」 (ブックレット〈アジアを学ぼう〉 2)

著者 : 樫永真佐夫

• 風響社 (2007年11月10日発売)

作品紹介・あらすじ

王統譜にはどのような価値体系が隠されているのか。社会主義革命を経た年代記継承の有為転変をフィールドで追い、東南アジアの少数民族の波乱の歴史をたどる。歴史民族学的な立体的文献解読。

感想・レビュー・書評

[baxさんの感想 · 2010年6月7日]

［　内容　］
王統譜にはどのような価値体系が隠されているのか。
社会主義革命を経た年代記継承の有為転変をフィールドで追い、東南アジアの少数民族の波乱の歴史をたどる。
歴史民族学的な立体的文献解読。

［　目次　］
１　ベトナムにおける黒タイの生活（地勢に応じた民族の住み分け；ベトナムにおける公式の民族分類と黒タイ；黒タイ村落の社会生活の現状）
２　黒タイの文字文化と年代記（２０世紀における黒タイ社会の諸文字；黒タイ文書継承の現状；黒タイ年代記）
３　『クアム・トー・ムオン』が語る社会秩序（『クアム・トー・ムオン』の構造；王統史の記述が語るイデオロギー）
４　『クアム・トー・ムオン』の継承（社会階層と『クアム・トー・ムオン』；『クアム・トー・ムオン』の現在）

［　ＰＯＰ　］


［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］


［　参考となる書評　］

著者プロフィール

一九七一年兵庫県生まれ。二〇〇一年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士（学術）。専攻は文化人類学、東南アジア地域研究。現在、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授。主著書として、『黒タイ歌謡〈ソン・チュー・ソン・サオ〉　村のくらしと恋』（雄山閣、二〇一三年）、『黒タイ年代記〈タイ・プー・サック〉』（雄山閣、二〇一一年）、『ベトナム黒タイの祖先祭祀　家霊簿と系譜認識をめぐる民族誌』（風響社、二〇〇九年）など。

「2019年 『殴り合いの文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」