「かまやつ女」の時代: 女性格差社会の到来

著者 :
  • 牧野出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895000765

感想・レビュー・書評

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  • イマイチ…学術的では全く無く。
    感覚的。

  • ファッションはその人を表す。
    ストリート系ファッションを批判的に書いていて、若干失礼だなとは思いながらも、決して間違ってはいないと思う内容です。
    ただ着たいものを着るだけではなく、どう自分を表現するか、周りの期待にどう応えるか(変な意味ではなく)を考えさせられます。

    正に「今日のテーマは?」@ゼミナール

  • 200906
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  • 格差論の基本文献なのだが,著者がマーケッター出身のせいか,どうも論旨が良く分からない。独自調査を基にしているものの,規模が小さく,データとしては疑問。総じて主観的な印象論に映る。そもそも,「かまやつ女」の明確な定義がない。ゆる系のファッションで,雑誌で言うと,SEDA,spring,mini,PS,JILLE,InRed,Soup,CUTiEといったところらしい。ただし,出版は2005年なので,現在でもこれらの雑誌が同じ傾向を維持しているのかは?ではあるが。個人的には,SEDAとminとiCUTiEとでは,だいぶテイストが違う気がするのだが。この辺は女性の意見を聞いてみたいところである。本書にはかまやつ女のストリートスナップも収められているが,いずれもバックショットなので,イマイチ雰囲気が分からない。
     と,文句たらたらだが,ファッションが階級を反映するという視点は,さすがパルコ出身という感じで,学者にはない切り口だとは思う。縦軸に上から上昇志向(高地位志向)→現状志向,横軸に左から専業主婦志向→職業志向というマトリックスを取ると,かまやつ女は右下の現状志向+職業志向に分類される。ちなみに,左上はお嫁系,右上はミリオネーゼ系,左下はギャル系とされる。ここで特徴的なのは,一昔前までマジョリティーだったお嫁系の対極に,かまやつ女が位置づけられていることである。現状志向だから努力もせずにだらだら生きており,専業主婦志向もないから,男の目を気にすることもなく,女らしさもない。そんな人としても女としても「ダメな存在」がかまやつ女なのだろう。
     本書の問題は,このオリジナルな指摘が,どこにも発展していかないことにあるような気がする。で,何なの?と思ってしまうのだ。これはもう完全に好みの問題になるが,僕はやはりきっちりアカデミックに論理的な構築するか,べたっと現場主義で事実を積み上げるか,どちらにせよ方法論が確立していないと,受け止め方が分からなくなるようだ。マーケティングとかの知識があると,また違ってくるのかもしれないが・・・。

  • イヤミなマーケッターにとどまらず、若者にイライラするおじさんでもあったよう…。

  • 人を見た目で差別する本。
    著者はファッションで価値観を判断できると主張するが、それはやはり無理があると思うぞ。サンプルも統計も貧弱で、思い込みで自分の価値観を語っているだけ。

  • 7日読了。
      最初の方はイラッときますが、そこを乗り越えれば大丈夫。笑えます。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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