- Amazon.co.jp ・本 (26ページ)
- / ISBN・EAN: 9784895728447
作品紹介・あらすじ
あの「ブラック・ドッグ伝説」を聞いたことがありますか?一目見ただけでありとあらゆる悪運にとりつかれる、という…。それが本当なら、ホープさん一家を責めることなどできません。そんなやくびょう神のようなものが家にやってきたら、だれだって震え上がるでしょうから。それはともかく、こわがらなくていいものでも、こわいと思えばこわくなる-そんなことがよくあります。これは、そういうお話です。
感想・レビュー・書評
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大きな黒い犬が、ドーンと登場するページを見るだけで、この絵本を読んだ価値があると思わせてくれる一冊。
思い込みって怖いわーって本。
結局、一番のおちびちゃんが、一番冷静だった、というお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
別冊太陽『こわい絵本』選書
「怖くて大きな犬。どれぐらい大きいかって?トラぐらいだよ、いや、ゾウみたいにさ、いや、ティラノサウルスぐらい・・黒い犬は人々の想像力でどんどん大きくなり、末っ子のチャイが玄関に出たときにはこの世の物とは思えないほどでかい犬になっていた。
巨大な黒い犬となった暗鬼を、もとの犬に戻したのは末っ子のチャイ。」 -
怖くて大きな黒い犬。手なずけたのは一番のちびっこ。怖くてかわいい、楽しい絵本
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疑心暗鬼と言おうか、怖いと思うと全て怖くなってしまうわねー
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細く詳細な線で描かれた油絵?が美しい。
文字のない見開きページからの始まりが映画的。
セピアの小枠で進む話の展開と描き込まれた見せる色彩のページの対比が面白い。
恐怖の増大という迫力が明確に伝わってくる。
無垢で無知であることは時に最強である。
それにしても、部屋の各画面に描かれている緑の蛸?が気になる・・・。 -
大きい犬の鼻が湿っている感じが伝わってくるようなおそろしい迫力があり、最終的には日常にきちんとまるくおさまるのも秀逸
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でっかい犬、怖すぎ。
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ホープさん一家のお父さんが冬の日の朝、外を見ると、玄関に虎のような大きさの黒い犬がいた。
警察に電話するも相手にしてくれない。
今度はお母さんが窓の外を見ると、象くらいの大きさの黒い犬がいた。
女の子が洗面所の窓から見ると1階くらいの背丈があり、2階の男の子は部屋の窓から大きな目がぎょろりと覗くのを見る。
一家みんなして毛布にくるまっているなか、一番末っ子の男の子は防寒着を来て外へ。
そこにはとんでもなく大きい黒い犬がいた。
僕を食べるの?と末っ子の男の子。
それから末っ子の男の子は黒い犬を引き連れてあちこちを走り回り、狭い場所を通るたびにどんどんと小さくなっていく犬。
ついに子犬ほどの大きさになり、家へ戻ってくると猫用のドアから入れるようになる。
家族は末っ子と子犬を囲い、末っ子の勇気を讃えるのだった。
見返しにも書いてあるけれど「ブラック・ドッグ伝説」を前提とした話。
ブラックドッグを知らなくても、怖いと思うことで更に怖くなる、ということはよく分る。
山ほどもある大きな犬と対面した末っ子の絵は迫力がある。
人物の描き方が独特でちょっと不気味。 -
みんなの想像の所為で犬がどんどん大きくなっていくのが面白い。
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2013年1月25日
<The Black Dog A Templar Book>
装丁/城所潤