白い池黒い池: イランのおはなし

  • 光村教育図書
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本棚登録 : 78
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895728836

作品紹介・あらすじ

「母さんの毛糸玉だもの、あきらめられない」シラーズは、風にのって飛んでいった毛糸玉の行方をおって、家をでた-

感想・レビュー・書評

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  • イスラエルに移住したイラン出身者が出した絵本ということに興味を持って手に取った絵本。色彩の感性が豊かで目にも楽しい。

    「思いやり」とか「人に優しく」とか「言いつけを聞きなさい」とか、そういうありきたりではなく、主人公が自分の頭と心で考えて行動しているところに好感を持てる。ラスト3行のまとめの文が肝。

    ありきたりな教訓が昔も今も好きになれない、あまのじゃくな自分が幼少期に読んでいたかったと思えた絵本。

  • イランのお話。
    お母さんの形見の毛糸玉を追って不思議なおばあさんの家にたどり着くシラーズ。
    おばあさんの本当の願いを叶えたら、美しい娘になって~というお話。

    おばあさんの心の声に耳をすました、と言うシラーズの行動が、なかなか興味深いくて面白い。
    色彩鮮やかなな絵柄も素敵。

  • 絵本で世界を学ぼう
    で、紹介された本。
    紹介された本としては、通算21冊目の絵本だ。
    でどこの国だったか?

    表紙右上にイランのおはなしと書かれている。

    「母を亡くし、父を亡くした娘シラーズ」と「継母とその娘ナルゲス」
    との対峙と言うと、シンデレラを思い出す。

    ※ 名前がナルゲス ⇒ 成る下衆 とは出来すぎ。

    ここも似た様な図式だが、だいぶ違う。

    中々良いお話で、感心した。

    ※ パソコンで評価を書いたのだが、消えちゃったよ。
      スマートフォンなら残っているのにね。
      booklogもちょっと使い勝手が悪いね。
      
      もう一回書き直すのも面倒だ。

      46ページの最後の3行の内容を是非とも味わってほしい。

  • リタ ジャハーン=フォルーズ(原著), もたい なつう (翻訳),ヴァリ ミンツィ (イラスト)
    アメリカ「ものいうたまご」の類話
    継娘はお婆さんの家で,掃除,庭掃除,髪を洗うという試練をクリアし,実娘は失敗する.

  • いじめられる娘が、美しい心によって美しい姿になるお話。
    人のいうことがほんとうのことだとはかぎらない。
    だから心の声に耳をすませる。
    自分のことばかり考えていると、そのむくいは自分にやってくる。
    とても考えさせられる深い教訓がふくまれていました。
    そしてふたりの娘を変えた池の謎は、人の心をうつしだす鏡だから。
    時には一人静かに己の心を見つめてみる余裕を持たなければと思います。

  • 深い内容。衣装や色使いがキレイ。

  •  日本の昔話でいうと、「はなさかじいさん」や「おむすびころりん」のような? でも、この物語のシラーズは、おばあさんの願いをそのまま鵜呑みにして行動しているわけではないから、そのあたりはちよっと違うな。
     再話とあるので、昔話なのかな?

  • 新しいお母さんと姉さんにこき使われているシラーズは、ある時、ころがった毛糸だまを拾いに近所の家を訪ねた。そこにはみすぼらしいおばあさんがいて、たのみごとをやってくれたら毛糸だまを返してくれるという。奇妙なことをたのむおばあさんの心の声に耳をすまし、シラーズがやったことは…。昔話風のイランのおはなし。独特の色使いが美しい絵本です。

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