癒しのユーモア―いのちの輝きを支えるケア

著者 : 柏木哲夫

• 三輪書店 (2001年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[和歌山県立医科大学図書館三葛館さんの感想 · 2015年10月2日]

三葛館医学　490.4||KA

長年にわたりターミナルケアに関わってきた医師が書いた本書。
愚痴やなんとなく悲しい内容なのに思わず笑えてきてしまう川柳がたくさんのっていますが、それはまさにユーモアのもつ力といえるのではないでしょうか。センスあるユーモアは緊張をほぐしたり、悲しみを笑いとばして前へ進ませてくれたりと、人生において重要な役割をもっていると著者は書いています。「癒し」につながるユーモアをぜひどうぞ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ゆず）

和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=34228
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

[yamabousi1946さんの感想 · 2013年3月7日]

ホスピスでの患者の最後を看取る医師柏木哲夫氏が患者に対しまたその患者を見守る病院関係者にユーモアが大切との観点で川柳を掘り下げていく。また西欧には素晴らしいユーモアのセンスが溢れている。これも非常に参考になる。その場にあったユーモア。これをやるためには数多くのネタを記憶しておく必要がある。
少し川柳を勉強してみよう！

[akifusaさんの感想 · 2010年8月4日]

☆川柳の３要素「面白さ・軽さ・穿ち（うがち）」の穿ちがユーモアを最も表している。
穿ち・・人間の機微など微妙な点を巧みに言い表すこと
☆「ユーモアとは、愛の現実的な表現である」
☆「音楽は国境を越えた共通の言語であるといわれるが、ユーモアは立場を越えた共通の言語である。」
☆「笑いは、人間だけにいただいた貴重なプレゼント。どんどん開発しなければならない。どんなに苦しい体験があるにしても、『にもかかわらず笑う』をモットーとしよう。」

ユーモアを実践できない自分には到底それに愛を乗せて奏でることはできない。ともなれば、愛（心）にユーモアを乗せることはそれほど難しいことではないことかもしれない。

[lukeさんの感想 · 2010年5月3日]

柳田邦男「壊れる日本人再生編」にて紹介。

[diabloさんの感想 · 2008年2月9日]

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著者プロフィール

大阪大学大学院人間科学研究科教授

「2001年 『ターミナルケアとホスピス』 で使われていた紹介文から引用しています。」