十年後の世界: 地球人民総奴隷化の時代と世界システムの大革命

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  • 明窓出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896342413

感想・レビュー・書評

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  • 10年先等という将来の予測については、大袈裟に書かれることが多く、子供時代に「ノストラダムスの大予言」を信じて痛い目に合っている私は、この手の本は意識的に避けてきたつもりですが、この作者は昔に読んだこともあり手に取ってしまいました。

    将来的には円高になると明言している評論家の一人に副島氏がいますが、この本の著者である鈴木氏も将来は、1ドル=50円にまでなると予測しています。

    このたびの震災の影響で、一時的とは言え、円高の記録をあっさりと抜いてしまったのを目の当たりにしたばかりなので、この本が出された3年程前ならともかく、今では50円になる可能性は否定できません。

    激動の時代が今後も続くとは思いますが、私が社会人をしている間は、まだ資本主義が続く予感がしています、ただ娘たちの時代になるとかなり様相が異なってきているような可能性もあると、この本を読んで感じました。

    この本によれば、2012~2013年に地球が危機の時代を迎える(p239)そうです、数年のことなので記憶にとどめておきたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・持つ者は戦争によってそれを失うことにおびえを抱くが、持たざる者は戦争によって何かを得ることを望む(p42)

    ・世界経済の基調は、「今後50年間はデフレである=地球人民の生活レベルが均一される期間」ということ(p54、62)

    ・2007年に始まる団塊の世代の定年退職は、「最初で最後のサラリーマン世代」である、それまでの日本人の大半は「農民、商工業者における自営業者」だったから、最後は文字通り、それ以降は定年退職は全員でない(p68)

    ・10年後の世界は、1)上位1割が下位の9割を支配、2)8割の人間は完全に落ちこぼれる、3)1割の人間は生きるか死ぬかでチャンスに賭ける、上層:1%、中層:3%、下層:96%(p87)

    ・国際連合は第二次世界大戦の末期に設立されたもので、当時の連合軍が「戦後世界を支配するために設立したもの」であり、その敵は日独伊の三国同盟、なかでも日本とドイツが対象(p108)

    ・日本で「中流階級の崩壊」が進むと、海外から奴隷としての外国人を投入することになる(p145)

    ・ローマ帝国がほろんだ理由は、経済活動が不振となり、貨幣経済が衰え、重税で市民層が没落、奴隷の減少で大土地経営が行き詰まり、小作人制が広がった、これによって「都市の衰退」「人口減少」「治安悪化」「道徳悪化」「傭兵使用」の状態にゲルマン民族の侵入がある(p154)

    ・一神教の登場の流れは、ユダヤ→キリスト→イスラム教、今から約3200年前、ユダヤ民族は古代エジプトの奴隷、世界最高の文明国家の生産基盤は奴隷であった(p159)

    ・救世主イエスキリストとつながることができるのは、バチカン法王を筆頭に、キリスト教の神父のみ、一般人は彼らを経由しなければ繋がれない(p162)

    ・中世末期から近世初めにかけげ、西洋キリスト教世界では、約1000万人の人民(大半が女性)が火炙りにされた、フランスの危機を救ったジャンヌダルクも、イギリス軍に捉えられて火炙り(1428年)にされた(p163)

    ・ルネッサンスの実体は、目の前のキリスト教世界ではなくて古代ギリシア世界に学んでみよう、というもの(p167)

    ・皇帝であったも破門されると死後は地獄に行かなければならない、人民や部下も認めてくれないので、カノッサの屈辱(1077年)のような事件が起きる、教皇の力の強さを意味している(p180)

    ・1492年それまでユダヤ人の天国であったスペインの国王はユダヤ人を追放した、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのもユダヤ人の逃亡先を確保するもの(p186)

    ・金権ユダヤ勢力の移動の軌跡と近代世界の覇権は同じで、ローマ→ベニス→スペイン→オランダ→英国→米国、である(p188)

    ・米国のロックフェラー家は、欧州ロスチャイルド家の下部組織である、ロックフェラー家が成り上がれたのは、欧州ロスチャイルド家から融資を受けていた(p206)

    ・リンカーン、ケネディ大統領の暗殺は、国際金融資本家による植民地政策に反対したから(p213)

    ・イランが原油取引をユーロ決済にした、ロシアは原油決済を自国ルーブルとした、これは「米国通貨ドル体制の崩壊」を意味する(p231)

    ・イラク戦争に反対していた独仏首相は辞任させられた、安倍首相も2007年9月にAPEC、日米首脳会談においてアメリカの秘密を知ったからかもしれない(p258)

    2011/5/6作成

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著者プロフィール

経営コンサルタント、著述家。1956年大阪市生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。「現代世界を解読する」を目的に流通、映画、経済研究所など異業種企業を戦略的に転職しつつ人間の活動実態を学び、世界の時空構造を研究。「世界の歴史は180年サイクルで動いている」という「超サイクル理論」を構築する。1988年、㈱ISJを設立。各種の産業分野において未来予測を目的としたビジネスレポートを発刊する。経営戦略、マーケティング戦略に関するコンサルティング及び戦略提言を展開。阪神大震災をきっかけに、無能な日本政府に怒りをもって著作活動を開始、その目的は「日本国再建」である。著書には『ゴールドマンサックスが解れば世界経済を操る大謀略が見えてくる』(成甲書房)『地球支配階級が仕掛けた悪魔の金融ビジネス』『地球支配階級が仕掛けた悪魔の世界戦争ビジネス』『地球支配階級が仕掛けた世界大恐慌悪魔のシナリオ』『地球支配階級が仕掛けた世界統一政府悪魔のシナリオ』『日本国の支配構造と暗黒の運命』(いずれも学研パブリッシング)等がある。

「2015年 『金融暴落から戦争に突入する日本国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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