- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896424294
作品紹介・あらすじ
現代医学の最尖端をも凌駕する医療分野でのSF的要素を漂わせつつ、同時にミステリー作品としても最良質のものと言える、ロシアSF界第一人者の代表作!
感想・レビュー・書評
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SF。医療SF。
初めて読む作家。タイトルだけは知ってた。
勝手に難しいという先入観を持っていたけど、難しい要素は全くなく、逆に、かなり読みやすいエンタメ作品でした。
"首"に関する奇抜なアイディア一本で勝負する作品だと思う。
アッサリしすぎなくらいスピード感のある展開で、飽きることなく一気に読了。
もとは1925年に発表されていたり、著者に首から下の自由をなくした療養生活の経験があったりと、作品の内容以外にも驚きが多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■表紙カバーに描かれたこのいかにも薄気味の悪い男、これが切断された首の状態で生かされることになった”ドウエル教授”その人なのか? いやそれとも、このずる賢そうな目付きから察するに、これはドウエル教授を欺いて悪だくみをめぐらせたマッド・サイエンティスト、ケルン教授の方なのか?
―――読み終わって見返しを見てやっとわかったのだがこれ、作者のベリャーエフご自身だったのネ・・・。
■イロモノだと決めつけて期待せずに読んでみたが、わりと面白かった。次から次へと展開がコロコロ変わる。生体実験、囚われた美少女、決死の脱獄、父の救出、派手な立ち回り、恋の予感、歌とダンス……。で、それらの背景にいつも切断されちゃった生首たちがいるもんだから彼らが哀れを通り越して……なんだか”滑稽”に思えてきちゃった。 -
前半なかなか面白いけど、後半はどんどん破滅へ向かっていくなぁ。
訳自体は問題なし -
子供のころにジュブナイル版(あかね書房!)を読んだっけ。ホント懐かしい。