クラシック批評こてんぱん (新書y 36)

著者 :
  • 洋泉社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896915563

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  • 明治時代までさかのぼってクラシックの音楽批評を引用し、あれこれ感想を言う。はるか昔の批評表現を読めて面白かった。

  • 先日読了したコリン・ウィルソンの音楽批評にもつながるところがあり、なかなか興味深く読んだ。
    「作品を批評するにあたっては、書き手の自我を通すことなしに、表現することは不可能なのである」という言葉や、「谷崎潤一郎が『文章読本』で言っているように、「鯛のうまみを味わうのに、鯛という魚を科学的に分析しても仕方ない」のだ。(…)まず、鯛がうまいという自分の存在、これがなくては。」などの言葉は、批評というものの本質を言い得ていると思われる。

  • [ 内容 ]
    吉田秀和、宇野功芳、黒田恭一、志鳥栄八郎から、コンサートチラシ、インターネット・サイトまで。
    並み居る批評を笑いとばす異色のクラシック文章「毒本」。

    [ 目次 ]
    第1章 クラシック批評、読めば読むほど…
    第2章 音楽批評をとことん面白がる―音楽批評の仕組みの考察
    第3章 音楽批評から時代の気配を読む―日本音楽批評史私観
    第4章 サルだと書けない音楽批評―音楽批評実践講座
    第5章 クラシック批評との付き合い方―美しい日本の批評

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著者プロフィール

1970年、山形県生まれ。音楽評論家。著書に『不思議な国のクラシック』(青弓社)、『クラシック音楽異端審問』(アルファベータ)、『背徳のクラシック・ガイド』『愛と妄想のクラシック』(ともに洋泉社)、編著に『クラシック野獣主義』、共編著に『クラシック・スナイパー』シリーズ、『クラシック反入門』(いずれも青弓社)、共著に『村上春樹を音楽で読み解く』(日本文芸社)ほか。

「2017年 『クラシックは斜めに聴け!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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