江戸時代翻訳語の世界: 近代化を推進した訳語を検証する

著者 :
  • 八坂書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (726ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896941951

作品紹介・あらすじ

日本の近代化は、オランダ語が演出した!江戸時代、オランダ語との出逢いにより産声をあげた111の訳語をとりあげ、明治初期にかけての定着の舞台裏をつぶさに検証した、著者渾身の"翻訳語劇場"。卓見と蘊蓄にあふれた翻訳語史研究の総決算!

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    江戸時代にオランダ語(&その他)を通して多くの知見が入り、それに伴い多くの「訳語」が誕生した。その内の111の言葉を取り上げ、6つに大別し、それぞれの訳語について述べられている。
    どのような経緯でその訳語になったか、いずれの資料に記載があったか、筆者の見解も散りばめられていて読み応えたっぷりだ。

    自然科学、医術、人体、生活、ことば、落索(おちぼひろい)の6ジャンルに収録されている言葉も様々だ。レトルト、ショコラーデ、自転車、図書館、鉛筆、ビール、アスベスト、彼・彼女…専門用語あり、日常的に使う言葉もあり、目次の単語で気になるものを拾い読みするだけでも興味深い。訳語が新たに作られるというのは、ただ言葉が増えるだけではなく、その概念をも取り入れることなのだと改めて考えさせられる。
    「おてんば」が入っていてまさかの訳語?と頁を繰ったら、きちんとオチがついていたり…
    辞書辞典が好きな人にはオススメの一冊です!

    New Book!

    111words translated from Dutch(and some other) into Japanese are picked up and sorted in to 6 categories, such as natural science, medical art, human body, daily life, words and others.
    We can consult how the translation was made and on which documents it appeared for the first time.
    Very interesting to know how not only the word but also the idea came to Japan.
    Please have a look!

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著者プロフィール

日本言語史研究。早稲田大学名誉教授。日本言語学会、日本近世文学会。

「2012年 『井原西鶴と日本語の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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