北斎漫画を読む―江戸の庶民が熱狂した笑い

著者 :
  • 里文出版
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本棚登録 : 34
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898063606

作品紹介・あらすじ

知るほどに面白い!江戸の話題作。マンガ(漫画)の名付け親、北斎が残した傑作に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 全15編からなる北斎漫画には沢山の図案が掲載されている。基本は絵手本なので、見るものなのだが、それらの絵を一つ一つ理解しようとすると、江戸時代の文化をはじめとして膨大な知識が必要となる。
    本書は、タイトルの通り、見る本を読み解くという視点で書かれている。入門書の次のステップ的な位置づけか。
    特徴の一つに、各編の最初のページ(編頭)と、最後のページ(編尾)に描かれた画を、それぞれ解説しているところ。いずれも目出度い絵柄(大吉祥画)で、相互に、関連性があるという。なるほど。

  • 北斎漫画を読む 有泉豊明 里文出版

    風刺的ユーモアもかなりの広い視野による
知識と意識を以っていなければ理解に及ばない粋なシャレである
    コレをたのしめた江戸の庶民の民度がどれ程のものであったか
    寺子屋の存在を含めて創造するだけでも面白いし
西洋においても一部で高い評価を得てきたことが
殺伐とした現状の世界にいくばくかの期待と希望をもたらしてくれる

    それにしても文化政治学問いずれをとっても
三百年近くの江戸の時代に学ぶことは多い

    欲を言えば
    もっと大きな画面でこれらの絵を見たいものである

  • 北斎漫画を読み解いた解説書。北斎の意図した笑いを、また意外な?江戸庶民の知的ユーモアを楽しめる本。広重が人生の悲哀を背中に込めたのに比べ、北斎は自由闊達な筆さばきで様々な表情や動きで人生賛歌をおおらかに歌っている。しかし、その影には死ぬまで絵の上達を願って努力を惜しまなかった姿勢が隠されており、北斎のすごいところだと思う。2012.2

  • 北斎漫画を「見る」ではなくて「読む」ための解説書。入門書ではないです。やや小難しい箇所もありますが、江戸の人たちの粋や洒落を垣間見てニマニマしたい人にはぐっとおすすめ。

  • 読了

    イライラさせるノリがムカつくけど、読み方の方法論としては、なるほど、と思った
    でも、イライラする本

  • 僕の知ってる北斎漫画が出てこなかったんだけど、とするとあれはなんだったんだろうな。

    ま、それはともかく、絵を見るだけで楽しめる。
    現代のオヤジギャグにまで脈々と続く「言葉遊び」の文化も感じることができるし。北斎、恐るべしである。

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