世界は邪悪に満ちている だが日本は……。 (WAC BUNKO 230)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898317303

作品紹介・あらすじ

この二人の話を聞かなければ、世の中も世界もわからない!人種差別をする白人、差別をなくそうとした日本人。日本人には知られたくない、アメリカが隠す不都合な真実。厄介な朝鮮を日本に押し付けたアメリカ。キリスト教がイスラム原理主義を生んだ。今も昔も、世界の希望は日本しかない。

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフ富士見店購入2017.7.19 260円

  • 2019/07/23:
     タイトル通りの本。
     まあ、気をつけましょうって事だな

  • 思想的に右寄りな私が読んでも嫌悪感を感じる程度に偏見に満ちた文が多い。
    生物学的には同類の人類が、人種や国籍によって筆者が主張する程度に性質が異なるということはあり得ない、というのが、外国人と普段接している私の率直な印象。

  • 対談形式。
    日本人は、外国人をよく知らないといけない。
    日本人を理解できるのは、日本人だけ。

  • 邪悪とは何か、何が人をそうさせるのか。その根本がわからないと、暴言の類になってしまう。なお日本の場合、別に日本人もレベルは同じだが、それを解毒し軽減する何かが日本文化の中にあるから多少マシというだけ。その見えない何かを探すのは、昨今流行りの日本論の課題です。

  • さらっと読めるけど、内容がえぐい。
    えぐいけど買って手元に置こうと思った。
    わりといつも内容が一貫しているので、今回も大筋はそうなんだけど、心構えが必要なくらい内容がえぐい。
    日下公人さんの本を他に多数読んでから、読むことをお勧めする。
    寡聞にして、高山正之さんの著作を他に知らないので、これから本屋に行くときは探してみることにする。
    この方には、歴史的な外国の腹黒さの流れについてと、日本の子育てについてまだ読みたいかな。

  • 日本は暮らし心地から言えば成長している。
    日本はお人好し、アメリカは実は腹黒い。
    人種、宗教という視点は持っておくべき。
    やはり世界史の知識は必要。
    日本はなぜアメリカとの戦争に踏切ったのか?
    ハルノートとドイツがモスクワ占領と判断したから。

  • この本は共著の形になっていますが、私がこの数十年、ずっと追いかけてきている、日下氏の最新本(2015.12現在)です。日本は素晴らしい、という主張の本は何冊か巷にありますが、日下氏の視点はいつも私にとって、「気づき」を与えてくれるものです。

    共同執筆者である、高山氏は最近何冊かの本を読んで、戦前の日本の姿を学校で習ってきたものとは違う形で気づかせてくれました。そのお二人の方の共著がこの作品になります。

    経済的にも日本はデフレを脱却して成長する、という主張の本を最近読みましたが、この本は、文化的・価値観の観点からも、日本は進んでいる、という主張です。それを理解してもらえるのは、欧州のようですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・児戯に等しい嫌がらせは、人種の壁ゆえ、である。彼らの意識は、「白人・キリスト教徒・文明」の三位一体でできている。文明は、寛容・慈悲でも代入できる。それに対して、日本人などは「有色・異教・野蛮」の三位一体である。日本人を観測すると、野蛮の代わりに「礼儀・寛容」が入ってしまう(p4)

    ・北里柴三郎が1894年に香港でペストが流行したとき、着いて2日後に、ペスト菌を見つけてネズミの駆除を提唱して、その結果、3か月で終息した。彼らは、フランス人医学者が同じころ見つけたことにして、北里の栄誉を取った(p5)

    ・白人は、コケージャン、黄色人種は、ミディアムと書く(p21)

    ・最初の人類は、肌の色は黒かった。白人が生まれたのは、アルビノという色素欠乏症。虎や鹿と同じ。太陽の熱に耐えられないので、このグループが逃げて行って、アルビノばかり住んだのが、スカンジナビアであり、それが白人の起源と言われている(p25)

    ・北欧の人達の髪の毛はシルバーブロンド、目はブルーアイ、血管の静脈が浮き上がって青い色、肌は透き通っていて日にあたるとソバカスができる。これはアルビノと症状が瓜二つ、遺伝学的には黒人の劣性遺伝(p29)

    ・男は全て殺すが、処女を生かしておくのは、混血を生ませる為。欧米の人間たちはいまでもこれをやっている。最近の国連レポートにもある(p32)

    ・日本の場合、戦争に勝った後の支配の方法は、側室にして天皇の血族を増やした。地方の豪族から女性を人質にとり(大奥の始まり)、妊娠したら実家に帰す、男の子が生まれたら豪族は世継ぎにした。女の子は美人なら天皇家に帰した(p33)

    ・インディアン虐殺のときは、インディアン同士を戦わせて体力を弱めさせた、同様に、抗日戦争では支那人を使って日本人を殺させた。(p56)

    ・1893年(明治26)、ハワイはれっきとした王国で、日本もアメリカも公使を派遣していたが、ある日、アメリカが乗っ取って潰した。日清戦争にも勝っていない当時の日本政府は、軍艦二隻(浪速と金剛、浪速の艦長は東郷平八郎)を出して抗議に行った(p59)

    ・日清戦争は北洋艦隊を少し叩いたくらいだったが、日露戦争はロシアの完璧な負け。日本がウラジオストックをとるととんでもないと思ったルーズベルトは、日本海海戦から1週間たっていない6月に講和をすると言い出した(p67)

    ・第二次世界大戦で連合国陣営をつくるときに、わざわざ蒋介石を入れた。ファシズムの国を連合国に入れた理由は、彼らを入れないと、人種戦争になるから、という理由(p72)

    ・第一次世界大戦のときに、イギリスはドイツに勝つためにアメリカから借金をした。終わった時にアメリカは「金を返せ」と言った。ドイツは共通の敵だ、と言ったら「金は別です」と言われて、身ぐるみ剥がされた。イギリスは第二次世界大戦でも同じことをやられた(p80)

    ・日本は何も資源がないのに、自分の能力だけで白人国家に立ち向かった。アメリカは徹底した奴隷国家だから、能力がある人を買ってくる(p89)

    ・農林10号という多収穫の小麦は、戦後日本に進駐すると同時に持ち帰った。そしてアメリカの学者はノーベル平和賞までもらっている(p93)

    ・アメリカがイイものを作れなかった理由は、よその国にまねされたからではなく、自分達が外注に出したから(p95)

    ・ハリウッドの映画業界も、テレビが出てきたときには日本と同じ状況だった。だが規則を作って、映画製作は、テレビ映画も含めてすべて、ハリウッドでつくらせるルールを決めた。このお蔭で、ハリウッドはTV映画をつくってスタジオを維持できた(p97)

    ・最初の原理主義運動は、アメリカのキリスト教、それがイスラムに飛び火して、ホメイニが「イスラム原理主義」と言い出した(p104)

    ・アメリカでニュータウンをつくる建設業者は、枝分かれした分派の数(18くらい)だけ教会をたてると、喧嘩が起こらなくなる(p112)

    ・男でも十字架を首からぶら下げているのは、「信者です、理性を持っています。なにかあったら天国に先に行ってあなたの行為を報告します」という意味(p118)

    ・日本の武士は狼藉を働いたり、刈り取りを邪魔することはない。一般市民と一緒に戦った例外は、鳥取城・伊丹城(有岡城)のみ(p124)

    ・ローマ皇帝の宗教が突然キリスト教に変わったのは、母親の影響。母親は妾だったが、妾は奴隷の女との会話で、キリスト教徒になった(p127)

    ・一神教は長く続かない、人間が発明したモノなので。いまの教えが一番正しくて、これから出てくるものがダメということになる。人間はどんどん発展するので(p128)

    ・泰山鳴動して、という「泰山」は1500メートル位。中国にある4つの山は、1500メートルくらい(p136)

    ・陸軍と海軍の両方を持とうとして国は亡びる。日本もかつて予算を陸海同額と決めて滅びた(p143)

    ・鄭和の時代に海に出ているけれど、鄭和は漢民族ではないし、舩工はほとんどイスラム系の人を使っていた。中国人ではなくて、お雇い海軍みたいであった(p145)

    ・日本の護衛艦はすべてタービンエンジン、遼寧はディーゼルエンジンで貨物船と同じで20ノットも出ない(p150)

    ・手足を切断して、生き残らせるのは大変な技術がいる。それだけの医学技術を中国は持っていながら、残酷刑のためにのみそれを使った。生皮剥ぎの刑、肉を徐々に切り落としていく凌遅(りょうち)の刑など、苦しみを与える残酷な刑ばかりで日本と真逆(p153)

    ・捕虜になるな、というのは、戦陣訓の教えを守ろうとしたのではなく、戦友の無残な姿を見て兵隊同士で「捕虜になるくらいなら死んだ方がいい」と言い合っていた(p156)

    ・ルーズベルトは朝鮮を捨てたように、ニクソンも沖縄を捨てた、基地以外の県民を。ニクソンの下のキャラウェイ高等弁務官は、グアムよりもハワイより立派な地にしようとしたのに、自治能力のない沖縄人に裏切られたので(p160)

    ・米国がサジを投げた沖縄振興のために日本政府はサトウキビを作らせた、補助金までつけた。彼らは補助金で韓国人を雇って自分達は遊んだ(p161)

    ・日本はこの二十年間成長していないと言われるが、統計の取り方が悪い。日本で成長しているものは「金」でない、経済学はもう古い(p176)

    ・アメリカの技術は、二流国家には売れるけれど、日本には売れない。こういうことは統計数値には出ない。遊んでいる若い人が多いが、それが日本にとってプラスである(p178)

    ・祝日が増えることによる効果で、1割くらいは勤務時間は減っているだろう。それで経済が同じであれば成長していることになる(p179)

    ・日本が戦争を始めた原因は、東条英機の言葉ではなく、ドイツ必勝説であろう(p190)

    ・サダムフセインは、イラク石油の国有化をして、その収入で学校をつくって、ユネスコから表彰されている(p193)

    ・日本の勝利をストーリーにしようとすると、いくつかの固定観念が邪魔をする、全部で8つ。。1)外国は腹黒い、2)人種的偏見が強い、3)キリスト教の正体、4)大東亜戦争における日本の勇敢敢闘が世界に与えたイメージ、5)日本の歴史と精神、6)日本人の心の奥深さと叡智、7)常識として持っている日本人の見識の高さ、8)債権保全の手を打っていない日本は世界のカモ(p211)

    2015年12月13日作成

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著者プロフィール

1930年、兵庫県生まれ。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く予見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。『いよいよ、日本の時代がやってきた!』 『日本人への遺言』(渡部昇一氏共著)『日本人への遺言partⅡ 「和の国のかたち」』(渡部昇一氏共著)『反核愚問』他多数有り。

「2018年 『「発想」の極意 人生80年の総括』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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