- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900450677
作品紹介・あらすじ
本書は、アップル社の創業20周年を記念して、そのインダストリアルデザイングループを内側から描いた貴重なレポートである。また、アップル社がシリコンバレーのガレージカンパニーから10億ドル企業へと成長する過程のなかで、この小さくも創造性に溢れた人間たちのチームが、どのような役割を果たしてきたのかも検証していく。そこではグループの構成を詳説し、素晴らしいアイデアを偉大な製品へと変身させる方法を概観し、市場には出されなかった多くのデザインコンセプトや製品を明らかにする。そして、創造的欲求が企業の現実と出会った結果(そして、しばしば衝突した結果)である偉業と混乱の数々を垣間見ていく。
感想・レビュー・書評
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ジョブズの復帰とApple復活以前の、世間では本当に倒産するかと思われていた時期に出版されたデザイン集。
よくよく考えてみれば、そんな当時に学生だった自分は、貯め込んだバイト代で、よくMacを購入したものだとも思うけれども、そのきっかけの一つは、周囲がMacを使っていたことのほかに、この本を眺め(立ち読みし)、そのデザインに魅了されたことではないかと思う。
その後、もう店頭在庫しか残ってなかった本デザイン集を改めて購入し、ワクワクして自宅で眺めた。
定価数千円で、非常に高価な買い物をした、という憶えがあるが、その金額の価値は充分あったと思う。
iMac以降から現行機種に至るまでの各Apple製品のデザインも悪くないのだが、またあのころワクワクしたような、過去のデザインのMacを手に入れたいという願望も未だに存在する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼくの宝物です。
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タイトルのとおり、アップルのインダストリアルデザイン集。
販売されたモデルはもちろん、開発中のモックアップやデザイン画、それからその当時についての文章がたくさん。
モックアップにあった枠無しキーボードは現在のiMacやPowerMacシリーズに付属するキーボードで(現実的な解決策でもって)ようやく日の目を見たらしい。このデザイン集を見ると、Appleは過去にモロモロの要因で実現しなかったデザインを再検討して時代にフィットするようにリサイクルするということをわりとよくやるんだな、という事がわかる。
ちょっと残念なのは文章というか解説がダレ気味であること。(アレ?僕がダレてるだけなのか?)
文章削ってデザインを増やして欲しかった。
※iMac発表以前に出版されたのでiMacは入っていない -
かなり見応え、読み応えのあるデザイン本です。Apple1、Apple2、Lisa、Mac、Newtonなど歴代のアップルマシンの写真が、試作品も含めて数多く掲載されています。細かな字でびっしりと書かれた解説文は、正直あまり読んでません(笑)
どちらかというと、昔からのアップルファン向きです。1998年に出版された本なので、スティーブ・ジョブズが復帰し、ジョナサン・アイブがデザイングループを率いるようになった今のアップルのデザインとは、ちょっと風合いが異なります。
僕は、ジョブズ復帰後のアップルのデザインに惹かれて、MacやiPod、iPhoneを使っているので、1998年以降のこういった本が欲しいです。でも、これはこれでいい本だと思います。
ちなみに絶版なので、オークションで買いました。 -
パソコンが写真集になってしまうって凄い事だなって当時思いました。
iMacもiPodも生まれてなかったけれど、たくさんの製品、試作品の写真を眺めてるだけで楽しくなります☆他のパソコンメーカーとは違いますね。 -
川崎和男の関わった携帯型マシンのプロジェクトについての話が、ゴッソリ抜けているのはこの本が書かれた当時のApple IDGによる政治的な圧力からだそうですが、とても残念なことです。もっとも私はMacPowerの特集記事を読んで知っているし、全てのプロトタイプのモックを彼の展にて見ているので良いのですが、やはり世界に広く知られてよいものが抹殺されたような状態というのは良くないことだと思います。
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Apple Designの軌跡が見られる本。たぶん、日本の家電メーカーのデザイン部署には一冊はあるでしょう。