昔話の発見: 日本昔話入門

著者 :
  • 岩田書院
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900697355

感想・レビュー・書評

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  •  日本の昔話の成立(分析)や分類の入門の書。
    正直僕程度の知識では読みこなせず、ちょっとつらかった。
     柳田国男と関啓吾の分類が、要するに柳田は思い込みに引きずられて、その思い込みを証明するための、無理な階層型の分類に終始し、関啓吾はAT(アーネルトンプソン)型の分類で、今でいうタグの様なものになってるが、とっちらかってるという印象。

     様々な昔話を、知ってることを前提して書かれており、いわゆる新書本の様な、知識の浅い人に対する照会が少なかった様に思う。

    昔話は、零落した神話(あるいは宗教譚)という分析を当然のように展開してるけど、創作漫画とかをやるにつけ、物語の成立は、断片が集合整理される上で成立するものだと思うので、違和感がある。
    それこそ、言語ができてすぐ、多分ネアンデルタール人にも昔話はあったと思うけど、神話は農業ができてからまとまったんじゃないのかなぁと思う。

  • 教科書でした(その時読んだのは3Pのみ)
    授業と思って読むのと趣味と思って読むのだと進みが違う。

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著者プロフィール

武田正(たけだ ただし)1930~2013 山形県生まれ。山形大学文理学部卒業後、民話研究を始める。山形県内の民話の発掘、整理に取り組み、多くの著書、論文を発表。1990年、その功績に対して斎藤茂吉文化賞受賞。著書に『雪国の語部』(法政大学出版局)『佐藤家の昔話』(桜楓社)『昔話の発見』『昔話幻想』(ともに岩田書院)、再話に『みっつのなぞ』(福音館書店)がある。

「2016年 『さる と びっき 山形の昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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