- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900845640
感想・レビュー・書評
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2013年に、当時赴任していたマニラの図書館で廃本として安価で売られていたのを購入。それ以来、本棚の片隅で積読となっていましたが、ふと目に留まって読んでみました。
素晴らしい!普通の人々の普通の生活に起きるちょっとした出来事。いろいろあるけど、ほんの少し見方を変えれば、幸せは近くにあったりする。いい小説を読みました。翻訳もとてもよく、日本語で書かれた作品のように自然な文章でした。他のピルチャー作品も読んでみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自由奔放な画家の父親に振り回されながら、彼の元にいたいと願うエマ。父の作品を扱う画商として彼女と出会ってから、気にかけつつ思いを寄せていくロバート。オーソドックスな恋愛ものだけどそれほど抵抗感がなかったのは、物語の背景に、二人が関わる英国のモダンアートや演劇などの執筆当時の芸術の描写が実に興味深く思えたからである。
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愛というものは、態度と言葉の二つが揃って、初めて実感できるものだと感じました。どちらかが欠けても誤解が生じるような気がします。この作品は、親子愛を中心に描かれています。強烈な印象が残らないストーリーで、輪郭がぼんやりとしている感じです。でも、何かほんわかとした暖かい気持ちになれました。
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主人公エマの親子関係と恋愛の話だが、大変お上品な作品。ひねりも何もないが、何となくじわっと来る。最後の父親とのやりとりがいい。どんな状況でも父親の存在というのは大きい。この自由奔放な絵描きの父親が、娘を裏切ることなく父親としての役割を果たしてくれたことにほっとした。
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あたしが読んだのは、浅見淳子さん訳のやつ〜。