- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901053723
感想・レビュー・書評
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静かに話題になっている本!キリスト教の教義をもとに書かれているが、日本人に受け入れやすいように書かれている。ちょっと遠藤周作風でもある。サスペンス・タッチで読みやすく、読後感はスッキリしている。
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著者の先生から直接紹介いただきました。
イエスキリストの本当の願い。十字架の解釈をめぐり、激動するバチカン。一言で感想を述べることは難しいですが、感動深い作品でした。
著者が言いたいことが詰まりすぎていて、視点がぐるぐるしてしまうところもありますが、メッセージはシンプルでこころよいものでした。
10/2/12 -
新聞の書評を見て興味が出て。十字架を見ると吐き気をもよおす十字架嫌悪シンドローム。敬虔なクリスチャンの信者がなぜ突然そのような症状に見舞われるのか?バチカンの神父達が原因を究明する中で、イエスとの奇跡か夢かという邂逅なども現れて物語は現実味と非現実を織り交ぜながら進んでいく。正直異教徒である私の目から見ても相当に勇気のある内容だろうと思った。「イエスはなぜ十字架刑で死んだのか?」「人々の罪を購うため、死ぬためにこの世に使わされた救世主」というキリスト教の教えを根本から覆す、イエス個人の普通の人としての望みや悩みを描いたような感じだったからだ。しかし幼い頃、初めてベラスケスの「キリスト磔刑図」を見た私は恐ろしくてしばらくその本のページをめくれなかった記憶があったことをこの本を読んで思い出した。エル・グレコの「十字架降下」を見て「これって要するに死人だよなあ」と思ったことも。あの時感じた率直で素直な疑問や感想が、案外当時の人達にとっては正解だったのかもしれない。キリスト教の聖化によって人々の希望や救いの権威になる以前の「十字架」という存在の意味を思い起こさせるような「十字架」の意味の変遷をたどらせてくれた興味深い話だった。ただ途中神学論争になるところもあるので、苦手な方、過剰な反応をしそうな方はやめておいた方がいいかもしれない。
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著者の意とする内容はわかりやすく伝わったが、ミステリーを期待して読むと物足りない。
宗教色が強いので好き嫌いは分かれるだろうが、キリスト教の基盤が分かれば興味深く読める内容である -
ミステリーだと思っててにとったけど、違っていた。
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新聞で増刷・好評と記載されてたので購入。
うーん。まあ作者が考えたイエスの解釈は
おもしろいけど文章そのものは単調。
しかも翻訳本だしね、 -
ストーリーの中に聖書の教えが多々盛り込まれている。ミステリー小説というより聖書を読んでいる感覚がある。
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世界中に広がる「十字架嫌悪シンドローム」が、実はイエスの本当の心情を明らかにするものだったという物語。
十字架にかかるのは神のみこころでなく、本当は地上に神の国を作りたかったのだという、聖書とは完全に逸脱している話。
一般受けしそうな落ちだし、ミステリー性もなし、感動も無し。 -
世界中で「十字架嫌悪シンドローム」が勃発する。
バチカンを巻き込んでの宗教教義論争。
キリスト者ではない私には分かりにくい点もある。
しかし、この著者はどこの国の人なのでしょうか?
既に4版を重ね、売れているようですね。