旅名人ブックス44 ドイツの田舎町 第4版 (旅名人ブックス 44)

著者 : 谷克二

制作 : 旅名人編集室 

• 日経BPコンサルティング (2010年7月8日発売)

作品紹介・あらすじ

ドイツ旅行の入門編。魅力溢れる47の小さな町を徹底紹介。

感想・レビュー・書評

[出雲一寸さんの感想 · 2014年7月3日]

読書録「ドイツの田舎町」5

文　谷克二
写真　武田和秀、鷹野晃
出版　日経BPコンサルティング

P195より引用
“ブルーの染料を生み出す方法が一風変わっ
ている。まず原料の大青（植物）を石臼で挽
く。それを大樽に詰めて発酵させる。水分を
加えなければならないが、この水分がユニー
クであった。水と尿を混ぜ合わせたのである。
”

　中世の雰囲気が色濃く残る、ドイツの地方
を紹介する一冊。
　ローレライで有名なライン川流域から音楽
隊で有名なブレーメンまで、ほぼ全編カラー
写真で記されています。

　上記の引用は、エアフルトという町につい
て書かれた項での一文。必要な尿を沢山出す
ために、ビールが盛んに醸造され、それを大
いに飲んで大いに出したとのこと。掲載され
ている写真には、マグカップらしきものが
写っていますが、この製造法をしったあとで
このカップで飲み物を飲むのは、複雑な気分
になりそうです。
　旅行の為の資料も付いていて、旅に出る前
の下調べに使えるかもしれません。

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[moryukoさんの感想 · 2014年6月21日]

日本人にとって「ドイツ旅行=ロマンチック街道」「ベルリン」「ミュンヘン」だろう。日本を訪れる外国人にとっては「トーキョー」「キョウト」「オオサカ」ってトコかな？

そんな有名処ではなく、「ドイツらしい田舎町」を紹介している本。その街の成り立ちや、歴史まで教えてくれる。

著者プロフィール

1941年、宮崎県生まれ。63年、早稲田大学卒業後ドイツに渡り、のちロンドン大学に学ぶ。処女作「追うもの」で第１回野性時代新人賞、「狙撃者」で第５回角川小説賞を受賞。「サバンナ」「スペインの短い夏」「越境線」で直木賞候補。現在はドイツを中心に紀行文を多数執筆。

「2020年 『ベートーベンの真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」