がんの親をもつ子どもたちをサポートする本 (親のがん、家族の一大事を経験する子どもたちと伴走するために)
- 青海社 (2017年6月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902249866
感想・レビュー・書評
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N860
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【三葛館医学 494.5||AR】
三葛館にはがん患者本人とその家族のケアについて書かれた図書がそろっていますが、今回ご紹介する図書は患者家族、なかでも小さな子どもたちへのサポートをどうするか、という点に焦点をあてた1冊です。親の不調や入院などによる長期の不在、亡くなられた場合の喪失感など、子どもの心に寄り添い、家庭環境や発達段階に応じたコミュニケーションを図っていく必要性が指摘されています。
著者の一人、有賀悦子さんは「社会の未成熟な分野をもっと育てていくために、鍬になってくれる書籍」(序文より)を、と出社へ自ら企画を持ち込んだそうです。売れない、と大半の出版社が難色を示すなか、出版にこぎ付けた著者の思いがカタチになった1冊です。
目次------------------------------------------------------
第Ⅰ部 支援のために知っておきたいこと
1.子どもたちの心の成長とたいへんなことが起こったときの反応
2.子どもたちとのコミュニケーション:子どもに寄り添う姿勢
3.大人にも応用できるコミュニケーションスキル
4.家族を理解して子どもたちを支援しよう
5.お父さん、お母さんが自分の病気を子どもたちに伝えるために
6.子ども支援のプログラム
第Ⅱ部 支援プログラムの実際
1.CLIMBプログラム
2.AIMSにおけるグリーフケアプログラム
3.ファシリテーター養成プログラム
4.コアラカフェ
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(ゆず)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=89569