大学事務職員のための高等教育システム論: より良い大学経営専門職となるために
- 文葉社 (2006年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902254105
作品紹介・あらすじ
大学経営専門職・アドミニストレーターを目指すために必須の高等教育の基礎知識と新しい時代の事務職員の心構えを、筑波大学大学研究センターにおいて、大学事務職員の能力開発のための研究会「大学経営人材養成のための短期集中公開研究会」を主催する著者が、大学事務職員のためにわかりやすく書き下ろした。大学経営関係者、大学教員、そしてこれから大学事務職員を目指す方にも。
感想・レビュー・書評
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自分の行動の裏づけになる。
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自分の行動の裏づけになる。
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高等教育を考えるにあたっての入門書。講義録のような文体ですぐ読める。
同著者の放送大のテキスト「大学のマネジメント」の方が今日的課題にフィットしていると思う。
筑波大の大学研究センターの紹介があった。
http://130.158.176.12/RcusUMP10a.pdf
大学経営の問題解決の出発点は日本の「18歳人口」だと再認識した。
学部学科縮小1990年と2050年を比べるとその人口は半分だ。
組織規模の維持は難しいのは言うまでもない。
また老年層・社会人向けのコンテンツ開発も議論も必要だ。
時代・知識社会・少子化に対して、大学がどう問題解決するかを考えねば。
総務・財務に優秀な人材を集めると、当該業務が自己目的化する傾向があるので注意!今後はカリキュラムデザインの議論に加われる職員も必要。 -
研究と勉強の役割は明確に異なる。
世界標準では研究とは未知のモノを明らかにするプロセスである。
そして大学教育の大衆化が進む中で、
かつてのように大学教育=エリートとしての指導者教育ではなくなってしまった。
職業の基礎的訓練な要素も必要であり、
エリート教育から職業訓練まで、大学の棲み分けが発生した。
それが大学審議会の掲げる「競争的環境の中で個性が輝く大学」という言葉となる。
それを解決する為に、大志ある職員は
大学を経営する能力を持ったアドミニストレーターになる必要がある。