アルマの名前がながいわけ

著者 : フアナ・マルティネス–ニール 宇野和美

• ゴブリン書房 (2020年10月8日発売)

作品紹介・あらすじ

アルマの名前をぜーんぶ書くと、アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ。
ながすぎです。
なんでこんなにながいのか、って？
それにはね、わけがあるんです。

名前にこめられた、家族のものがたりを、パパがアルマに語ります。

2019年度コールデコット賞オナー受賞絵本

感想・レビュー・書評

[翠さんの感想 · 2024年3月6日]

名前には一つ一つ想いが込められている。
外国では尊敬してたり愛している人の名前を付けて長くしたりもするのかな？
私の名前はおばあちゃんが付けてくれた。
漢字は母。
命名の理由？
将来、〜おばあちゃんって呼ばれて変じゃない名前だって笑
翠は実は私の命名第二候補だった名前。
漢字は私の好みで付けさせてもらったわ。
読みも勝手に変えてるけど。
でもこっちも私の大事な名前。

[fukayanegiさんの感想 · 2023年2月19日]

アルマの名前をぜーんぶ書くと、アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ。

”長すぎて紙に書くとはみだしちゃう”というアルマの悩みが微笑ましい。

名前の理由は家族の系譜を遡り、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんや、おばさんまで名前を受け継いでいるから。

確かに外国の方って長いというか、名前が2つ繋がったような名前の方いますよね。
あと、～Jr.とか。
日本で言うと、名前そのものを受け継ぐってのはそんなにない気がして（伝統芸能の世界とかはよく聞くけど）、どちらかというと誰々の一字からもらってみたいな受け継ぎ方が多いでしょうかね。

うちの子らは娘、息子どちらも父母その他家族からの字を充てることはありませんでした。
そのかわり、自分の思い入れのある字を入れさせてもらいました。
娘には優しく情緒豊かな子に育って欲しいという願いを込めて”詩”という字を、息子には何でもいいので自分の信じるものを一つ追って欲しいという思いを込めて”道”という字を。
どちらもその字の正確な意味するところではなく、勝手なイメージを基にした、ある種いい加減な願掛けではあるけども、”名前”に込めた思いを久しぶりに想い起こさせてくれた一冊でした。

話はそれましたが、”アルマの名前”は読み聞かせの最初のとき、早口で言ったら”はぁあ？”という良いリアクション頂けましたw

[☆ベルガモット☆さん · 2023/02/19]

fukayanegiさん、こんにちは！

お子様へのお名前は生まれて初めての親からのプレゼントという方がおられますし、fukayanegiさんの思い入れがつまっていて素敵なお話ありがとうございます！！！
読み聞かせエピソード、リアクションバッチリ親子話も盛り込んでほっこりサンデイになりました☆

[fukayanegiさん · 2023/02/19]

ベルガモットさん、こんにちは

コメントありがとうございます！
なるほど名前は親からの最初のプレゼントですか！
最初はほんの僅かな願いを込めていただけなのに、いつのまにか高望みしたり、他の家の子と比較したりして色々な要求をしてしまったりするもので、反省を込めて敢えて初心を残させてもらいました。

早口エピソード、ほんとたいしたネタではないですがほっこりサンデイして頂けて何よりですw

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2020年11月20日]

【児童書】『アルマの名前がながいわけ』 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/201011/lif2010110014-n1.html

Juana Martinez-Neal – — Site of the children's book author-illustrator Juana Martinez-Neal —
https://juanamartinezneal.com/

ゴブリン書房
http://www.goblin-shobo.co.jp/books/book040.html

[かとのひもさんの感想 · 2022年3月1日]

アルマの名前は
アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ
長い！
何でかな？パパに聞いてみました。

・あなたの名前には、どんなものがたりがありますか？
・あなたはどんな人になりたいですか？

〇一つ一つの名前に家族の夢や願いやその人らしさが込められている。
また、だれかにバトンできるといいな

[ひろさんの感想 · 2021年9月2日]

６歳３ヶ月の娘に読み聞かせ

外国ってこうやって
親戚から名前もらって
すんごく長くなる不思議

日本も代々使う漢字とかあるから
そういう感覚なのかな

いずれにせよ祖先を大切にするのはおんなじ

[いけだ@翻訳さんの感想 · 2021年10月30日]

アルマの名前はアルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ。とってもながいのです。どうしてそんなにながいのか、パパがアルマに話してくれました……。

濃淡をうまく使い分けた細かい絵がとてもかわいらしい。それぞれの名前をだれからもらったのか、その人はどんな人か、アルマは名前以外にもその人と共通点を見いだすことで、自分の名前に愛着を持っていく。名前は親が子どもに与える大切なプレゼントだということをあらためて感じさせる。そして、読んだ子どももきっと、自分の名前にこめた思いを知りたくなるだろう。

[Mayukoさんの感想 · 2021年7月6日]

この世で唯一、その人を表すもの、その人のためだけに考えられ与えられたもの、名前はそういうものだと思う。
ときには、主人公アルマのように長すぎるよって思ったり、作者のように古くさいなと思ったり...多くの人に身に覚えがあることだと思う。
それでもやっぱり、理由はどんなものであれ、自分の名前に愛着を感じる時はきっとくるはずで。
こどもたちにとっては、名前や自分について考えるきっかけになるような絵本になるのではないかなと思った。
個人的には、絵や文字、この絵本の雰囲気がとても好き。

[ちーママさんの感想 · 2021年5月24日]

アルマの名前は長い。そのひとつ一つに物語があると、父が話す。ソフィアは、本と詩とジャスミンの花と父のことが好きだったおばあちゃんからもらった。ひいおばあちゃん、おじいちゃん、大叔母さん、もう一人のおばあちゃんからも。アルマの物語は、これからおまえが作っていくんだとパパは言う。（32ページ）
※ひとつ一つのエピソードに愛が感じられた。絵も雰囲気がある。

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2023年12月13日]

2019年度コールデコット賞受賞作品

[books friendさんの感想 · 2023年8月25日]

名前に込められた思いが素敵

2021絵本50

著者プロフィール

ペルーの首都リマ生まれのイラストレーター。2018年、La Princesa and the Peaの絵で、プーラ・ベルプレ賞（ヒスパニック系作家による、すぐれた児童書に贈られる賞）を受賞。本書（原題「Alma and How She Got Her Name（英語）╱Alma y cómo obtuvo su nombre（スペイン語）」）は、文と絵の両方をかいたはじめての絵本で、2019年コールデコット賞オナーを受賞した。現在は夫と3人の子どもとともに、米国アリゾナ州に暮らしている。

「2020年 『アルマの名前がながいわけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」